あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ルイス・キャロル作・脇明子訳「鏡の国のアリス」を読んで 

2019-02-05 09:17:33 | Weblog


照る日曇る日 第1196回


「不思議の国のアリス」の続編であるが、正編と同様さほど面白いものではなく、まして世紀の傑作であるなどと泣いて喜ぶほどのファンタジーでもない。

「不思議の国のアリス」ではトランプが出てきたが、本書においてはナボコフの「ルージン・ディフェンス」同様、チェスとそのゲームの規則が出てきてちと鼻白む。かの国の人たちは、よっぽどこのゲームが好きなんだな。

でもアリスをとりまくキャラクターは相変わらず多士済々で、ハンプティ・ダンプティ、トゥイードルダムとトゥイードルディー、ライオンとユニコーンなどの登場は忘れがたいものがある。

  「愚か者」「慌て者」と「怠け者」三つのうちから一つを選べ 蝶人
コメント
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