あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

8月22日から25日までの私

2019-08-25 11:47:20 | Weblog

西歴2019年葉月の歌その2~これでも詩かよ 第267回


西瓜の味

海水浴から帰ってきました。

毎日のように少し昼寝をして、午後から1時間だけ海水浴に行くのです。
そして帰りには、逗子池田通りのウララ果物屋さんで大きな三浦西瓜を買ってきて、食後にいただきます。

西瓜ほど美味しい果物は、ありません。

大きな三浦西瓜をどんどん食べていると、家の外ではニイニイ、アブラ、ミンミン、それに時折は関西から北上してきたクマゼミもやってきて、小さな庭のまわりでいつまでも恋の混声合唱を繰り広げています。

エアコンをつけなくても、涼しい風が陋屋に吹きわたり、東の窓一面に2階まで這いあがった天青と沖縄雀瓜が、強い日差しを遮ってくれます。

世間では悪代官がテロリストに暗殺されたとか、地震が明日やってくるとか、そのうちに世界が終焉するとか、ラチもなくラアラアと騒いでいるようですが、いったいそれがなんだというのでしょうか?

われらは、生きる間は生きており、死ぬるときには、みな死ぬのです。

後で振り返ったときに、恐らくはあのときがいちばんだったと思えるような人生の小さな夏休み、平穏無事で格別なことが何ひとつ起こらない、このささやかな仕合わせを、朝な夕なに、じっとかみしめているところです。

   西瓜ほどおいしい果物はない いずれは君にも分かるでしょう 蝶人

8/23
秋の運動会~長男の大昔の日記から

遥かな昔遠い所で 第96回

ぼくは、運動会で、ときょう走の時、ワンワンと、いいました。
おとなしくしてろと、いいました。
友だちなんだよと、いいました。

       つくつくと法師鳴くなり母悼み 蝶人

8/24
加藤典洋著「9条入門」を読んで

照る日曇る日 第1287回

今年の5月に亡くなった著者の最後の著作である。憲法第9条の成立の事情をその原点である1945年の敗戦に遡って、根掘り葉掘り執拗に追求した、読みながら息苦しくなってくるような労作にして代表作。

そこには、進駐軍の最高司令官としてのり込んで来たマッカーサーは、日本の統治のために天皇を処断せず有効に活用しようと思い付き、それを本国や連合国に納得させるための世界に冠たる平和憲法を立ち上げたこと。

日本国憲法、とりわけ第9条の戦争放棄、交戦権、自衛権の放棄は、マッカーサー個人の「創見」の押しつけであったが、そのいっけん突飛な「光輝ある」絶対平和主義は、彼の当初の構想通り、「マッカーサー大統領」が主導する「国連軍による集団安全保障体制」に組み込まれれば、もしかすると「理想主義的な」成果を収めていたかもしないこと。

などが次々に明かされるが、その中で浮き彫りにされていくマッカーサーや昭和天皇や憲法学者、美濃部達吉、宮沢俊義などの人世の処し方が粛々と身に迫ってくるような入魂の記述が印象的である。

これが前半部だとすれば後半ではいよいよ著者独自の9条観、憲法観が全面展開されるはずであったが、身に迫る病魔がその余地を奪ってしまったことは、惜しみてもなお惜しむべき余痛恨事であった。合掌。

     横浜で博打場を開きたい女賭博師の良からぬ企み 蝶人

  
8/25
パソコン絶不調

蝶人狂言綺語輯&バガテル―そんな私のここだけの話op.318

2004年の10月に購入したデスクトップPCの調子は前からが悪く、いずれは買い替えようと心準備をしていたのだが、とうとうパンクしてしまった。

毎日の記録に欠かせないファイルや写真のすべてをサブのノートPCに移動していなかったために、とうとう昨日は小生の遺言や夢日記を書き継ぐことができなかった。残念。

それにしても次のヂスクトップPCをどうすべきか?なんでもマイクロソフトはまもなく使い勝手の良かったウインドウ7のメンテナンスを放棄して10への乗り換えを推奨しているようだが、10には難点が多いらしく物入りなうえに気が進まない。

まもなく土曜日配達を止める郵便局と同様、この会社はいつも消費者を置き去りにしてハードの利便性と金儲けしか考えていないようである。



  大震災も8年目となれば冷たくて国も人も助けてはくれない 蝶人


コメント
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