あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

聖書協会2018年版新約聖書で「コリントの信徒への手紙一」を読んで

2020-10-25 11:13:24 | Weblog

照る日曇る日第1484回


はるばる希臘のコリント地方まで宣教の足を延ばしたパウロは、詰めかけた民衆に向かって主の言葉を意気揚々と語りかけ、異邦人の地で大勢の信者を獲得した。

しかし中には、今読んで納得できないと思われる個所もある。それが仏教、イスラム教のみならずこの宗教にも共通する女性蔑視の思想だ。

そもそも旧約の「創世記」2章では「男のあばら骨から女を作り上げた」と書かれているように、男性優位の姿勢は新約になっても変わらないが、本「コリント前書」の14章の34節では「女は教会では黙っていなさい。女には語ることが許されません。律法も言っているように服従しなさい。」と威圧的に語られている。

そして「何か学びたいことがあれば、家で自分の夫に尋ねなさい。(中略)それとも神の言葉からはあなたがたから出て来たのでしょうか。あるいはあなたがただけに来たのでしょうか。」と畳みかけるのだが、当時もこれに反発する女性は大勢いたに違いない。

    この国の宝は憲法9条と国民年金国民保険 蝶人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする