あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2020年長月花鳥風月狂歌三昧その2

2020-10-29 17:37:58 | Weblog

ある晴れた日に第624回


書を捨てて街へ出よと妻は説く寺山修司を知ってか知らずか
激痛で2夜寝られぬ妻の眼の痛みよ去れと我も祈りき
期せずして賀状をやめた君と僕これを称して阿吽の呼吸
経哲草稿読む我を褒めたたえつつ自死したり革マルのフランケンシュタイン
革マルに入りし美女が半年後狐のようなブスになりゆく
ほぼ10年で壊れるように作られた最新型のテレビを買うた
もう一度ひまわりが輝くようなあの笑顔を見たいと
毎日毎日いろんな人が死んでゆくが新聞社ではどうして分かるのだろう
ゴーンさんが東京拘置所を出た後はぜひ安倍夫妻に入ってほしい
虐待や統計不正の話が賑わう我らがニッポン
地震なく火事なく怪我なく風もなく何事もなく終わりしこの日佳き日
コラボとはナチ協力者のことですよコラボコラボと気安く言うな
仏蘭西のナチ協力者が化けて出るコラボコラボとあんまり言うので
後藤美代子は大好きだったが山田美也子は大嫌いだった
八幡宮で籤引けばまたしても凶階段をりて引き直せば吉
今年から年賀状を出さなくなった友からはやはり来なかった
8年の歳月を超えそそり立つ今そこにある福島原発
震災の生き証人としてそそり立つ東京電力福島原発 
原発の金に塗れた守銭奴は蜜にたかれる蟻の如し
大震災が震災となる八年目
天青の音符が奏でる朝の歌


 「どんどんと新しい家が建ってるね」「コロナの前もコロナの後も」 蝶人
コメント
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