音楽千夜一夜第455回
音楽プロヂューサーのヴォルフ・エリクソン選手が、ソニーで設立した古楽器専門の「ヴィヴァルテ」・レーベルから発売されたコレクションの第2巻ずら。
ルネサンスからバロック、ロマン派までの幅広いジャンルの名曲や聴いたことも無い曲の数々を、有名なレオンハルトやブルーノ・ヴァイル、ラルキブデッリ、インマゼール、そしてからに見たことも聞いたことも無いような指揮者や団体が次々に演奏している。
昔はすごく抵抗があったが、いまのおらっちは、別に古楽器でも最新楽器でも演奏さえ良ければ構わないのだが、今回の第2集は前回に比べると相当格が落ちるようだ。
ブルーノ・ワイル指揮ターフェルムジーク・オーケストラをバックにインマゼールがベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲を演奏しているが、陰魔選手のフォルテピアノの第一音が鳴り響くと背筋が寒くなり、アルゲリッチだとあんなに心が弾む1番や2番も、ほとんど苦痛に近い代物と化すのは、やっぱおらっちの耳がロバの耳なんだろうね。
されどこれだけの優秀かつ貴重な音盤を、60枚がたった4340円!で聴けるとあっては、そのうちの数枚に気に入らない演奏や取り変え不能の不良盤が含まれていたとしても、以て瞑すべきなんじゃろね。
「トランプがコロナに感染したそうだ」「正直なとこいい気味だなあ」 蝶人