照る日曇る日第1485回
社会的有用性、生産性無き障害者は要らない。障害者は殺せ。と犯人は叫ぶ。
しかし健常者よ驕るなかれ。「最初は4つ足、次に2足、最後に3足」が人間。
2足でガンガン働くどんな健常者も、赤ん坊と老年時代はまるで無力な障害者に過ぎない。おのれのライフスタイルの内部に長期にわたる障害者時代を内蔵している健常者が、なんで障害者を間扱いにできよう。
せんじ詰めればあらゆる健常者が、「生まれながらにして織り込み済みの障害者」なのである。
健常者は自分自身が障害者なので、いくら障害者を区別し、差別し、あまさえ殺したりしても、ついに「純粋な健常者」にはなれない。おのれの内なる障害者と平和的に共存するしか人世を全うできないのである。

「三匹のメダカが一匹になりました」「でも元気よくジャンプしてるよ」 蝶人