午後の遅い時間にある麺類食堂へ行くも、確か以前は通し営業だったと思ったが中休みになっていた。時間が時間だけに潰しが利かない。この時間でも空いている店は…、と思案して南下した東陽通にある「徳重屋」へ。いつものCSの時代劇専門チャンネルが流れる店内は、半端な時間とあって主人が客席で何か作業中。テーブル席に腰掛ける前に冷蔵庫の上の小さい文字の日本酒一覧を眺める。お願いしたのは「--」(滋賀※銘柄失念)と「板わさ」。
酒(冷蔵)はガラスコップに注がれ、「板わさ」は飾り切り無しの切りっ放しが10切れ程。お代わりは「神開」(滋賀)。主人は甘酸っぱいと表現していたが、まさにそんな感じ。でも誤解を恐れず言えば甘くないりんごジュースといったかんじでピンとこない。麺類食堂なのに日本酒に対する思いの熱い主人。最初無愛想だったがだんだん饒舌になり(笑)、試飲と称して「会津娘」(福島)を舐めさせてくれた。
酒を呑んで忘れそうになっていたが、今回の目的は東海地方に僅かに残る絶滅危惧丼「天南丼」を食べるために寄ったのだった。お願いしてしばらくして運ばれた「天南丼」はしっかりとした大きさの海老天とつゆで煮込まれた沢山のネギ。その中には薄切りの豚肉も入っているのが珍しい。海老天は厚着することもなくいい感じ。つゆの味加減は濃いめ。もちろん旨い。肉の味は要るかな、なんて思ってしまうが、舌の方は正直。味噌汁と漬物を挟みながら、箸を止めることなく綺麗に平らげた。(勘定は¥3,100)
愛知県名古屋市中区栄5-24-4
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