岐阜県関市の小屋名(おやな)にある鶏料理の「たまこし」。店は156号線近くにあるものの、道路には面していない路地にあり、自分も最近まで全く存在を知らなかった。ある土曜の昼に仕事で近くに居て、どこかで食事をと思案した時にずっと前にブックマークしたのを思い出して訪問してみた。国道から100m程入る。周囲は住宅と畑しかなく、地図ソフトが無ければ到底知り得なかったろう。暖簾をくぐる。テーブル席が2つ、小上がり席が3つほどの店内に先客はおらず。高齢のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。テーブル席に腰掛け、壁に掛かった木札の品書きから「もも焼定食」をお願いした。もちろん鶏料理中心だが、他にうどんやそばもあるようだ。奥に見える調理場の様子からいくとガスオーブンでの調理のよう。時間もかかるので出来上がりまで新聞を読んだりして時間を潰す。その間は主人も手持ち無沙汰という感じ。
30分程経って「もも焼定食」が歓声。もも肉は骨付きで持ち易いよう銀紙が巻かれていて、切り離されてはいないものの包丁が入れてある。付け合わせは千切りキャベツ。これに飯碗のご飯、赤出汁、漬物が付く。まずはこんがりと焼かれ、いい匂いをさせているもも肉を手に取り、ガブッと喰らい付く。下味は軽めだが焼き立てのもも肉だもの、カリッとした皮と染み出る脂が旨い。これでご飯をいただいていくが、いちいち脂でベタベタになった手を拭いて箸に持ち直すのでちょっとリズムは悪い。味噌汁をすすり、漬物をつまみ、ご飯を掻き込んだら、また肉を手に取って骨の周りの肉をしっかりと齧り取っていく。ビールなら問題ないんだけれどナ…(笑)。次はどんなのか分からないが「たまこし定食」っていうのにしてみようかな。(勘定は¥890)
鶏料理 たまこし
岐阜県関市小屋名858-11
( 関 せき 和食 定食 鳥料理 鶏もも肉 )