岐阜県関市の観光拠点「せきてらす」の一周年を記念して行われた「はなうたげ ”日本の日”」というイベントで、桜並木のある関川の畔で名店「助六」の「蕎麦桜膳」がいただけると知って、普段なかなか一緒に外に出られない妻との予定も合ったので2人分をネット予約した。屋外イベントで前日はかなりの降りだったので気を揉んでいたが、幸い晴れ。予約時間より少し早めに到着するように自宅を出発した。
予約時間前に「せきてらす」に到着。こちら以前は「刃物会館」という古い建物や、大手刃物会社の工場(駐車場)などがあった場所。とても綺麗に整備され、特産の刃物の展示の他、関市内の名産品が購入出来るようになっていて、カフェもある。暇つぶしにちょっと見て回る。そして記名、自己申告、検温を済ませイベント・エリアへ。広場にはキッチンカーが何台も店を出していて、奥の芝生の広場には関市近辺の酒造がどぶろくを、他には市内の人気店がフードや菓子を販売していた。これから蕎麦が待っているというのに空腹でつまみ喰いしたくなる。
肝心の桜は前週冷え込んだこともあって、まだ1分ぐらいしか花が開いていない…。例年と比べても少し遅いそう。こればかりは自然相手なので仕方がない。ただ寒くはなかったので良かった。こういうイベントはまだあまり慣れていないとみえて開始時間になっても主催者側は少々バタバタしている。でも若い人達が一生懸命走り回っているので頑張って欲しいナ。受付で支払いを済ませ、袋に入った「蕎麦桜膳」を受け取り、係の子の案内で川端へ。と、その前に自分はどぶろくを入手すべく奥の会場へ。こちらもまだ準備が整っておらず、どぶろくを注文するシステムもよく分からない。お金を払って木の桝を受け取り、これを持ってブースを廻るようだが…。あれ?そうすると「蕎麦桜膳」と一緒に酒を呑むにはどうすれば…(←1杯では足りないので・苦笑)。結局、自分が希望したどぶろくもまだ準備が出来ていないということで、郡上の「taake(たあけ)」と、美濃の「さんやほう」(特別純米酒)を何とか入手し(→特別に桝を貸していただいた)、川端に降りた。
桜並木を見上げる川端に簡易テーブルとアウトドアチェアが用意されている。とてもいい雰囲気。夜の部ではライトアップもするそう。さっそく全て紙で出来た優れものの容器の御膳を開けていただく。水の流れる音を聞きながら、手書きの品書きと見比べ、あれこれ妻と話しつつ色とりどりの品をつまみ、桝に注がれた酒を口にする。ま、大抵「おいしいねー、コレ」と言い合っているだけだが(笑)。どの品も蕎麦が用いてあり、しっかりと手がかかっている。店で出している「円空なた切りそば」もつまみとしてアレンジしてあった。でも全然酒が足りないゾ…。
酒のお代わりを汲みに行こうと思ったが他の客の後ろを通ることになるし、動線が長いので諦めた。予定時間は1時間半なので進行はゆっくり。すっかり容器を空にしてのんびり過ごした後、締めの蕎麦が運ばれる。自分は「つめたいの」、妻は「ぬくといの」(※温かいのの意)がお願いしてある。小振りな鉢に盛られた蕎麦は自分がおろし蕎麦、妻はあんかけ蕎麦。ちゃんと蕎麦湯も付いている。配膳都合もあるだろうし調理場から遠いので、もちろん店で食べるような訳にはいかないが、こんなシチュエーションで助六の蕎麦がいただけて幸せ。最後に残ったつゆに少しだけ蕎麦湯を足して飲み干した。これで桜が満開だったら最高だったが、それは言いっこなし。会場を後にしようとすると、心なしか着いた時より桜の花が開いているような気が。そうそう、瓶売りは受付で、杯売りは各ブースでというややこしいシステムで、帰りにどぶろくを買って帰るのを忘れてしまった…。(勘定は¥7,000/2人、酒¥500+200)
↑ たぶん女将さんが描いた手書きのおしながきと、助六ではお馴染みの主人の口上。結局この日は施設の調理場で忙しい主人に声をかけることは出来なかった。
そばきり 萬屋町 助六
岐阜県関市本町8-7
岐阜県関市平和通4-12-1
( 関 せき 助六 そばきり助六 すけろく 蕎麦切り 蕎麦 手打蕎麦 円空なた切り蕎麦 せきてらす 関刃物会館 )
桜咲く川のそばでお酒を飲みつつ助六さんの「おそば」を食べる。
羨ましいです。
>イベント
私も妻に教えてもらうまではこのイベントの詳細を知りませんでした。
ちょっと当てが外れてサクラはまだでしたが、なかなか頑張った企画だったと思います。
来年以降も開催されるのであれば、更に充実した内容になるんじゃないかなと。