名古屋駅の西、大門にある饅頭屋「とう吉饅頭」へ。創業は80年以上で現在3代目だという。店は太閤通から少し南に入った所にある。かつての色街(中村遊郭)近辺にあるのでその筋の客の御用も多かっただろうナ。店内にはガラスショーケースにずらりと饅頭が並び、台の上にも様々な色とりどりの菓子が置いてあった。洋菓子も並んでいるのは主人が洋菓子作りの修業もしているからだとか。店内には”あんこ作り一筋”なんていう口上も掲げてあったので、あんこの入っているものをと「草もち」と「豆大福」を購入した。
最近はどの店も軟らかめの食感の餅が多いが、こちらの「草もち」はしっかりとした弾力のあるもの。昔の草餅はこういう皮が多かったと思うがどうだろうか。中はこし餡でベタ甘でなく程良い甘さがあって滑らか。皮のよもぎもしっかり香り、旨い。「豆大福」は丹波黒豆を使用しているとのこと。皮からその豆が透けて見える。豆の粒感はしっかりしていて、少し塩気を感じるのは豆からかな。こちらも旨かった。かつて色街に遊びに出た客はこちらで饅頭を買って手土産として通ったか、それとも家に帰る時の土産として買って帰ったかも。次は和洋折衷の創作菓子を買ってみようかな。(勘定は¥300程)
↓ 更地になったり、新しい住宅が建ったりと変化が著しい界隈だが、路地の奥には欄干のあるこんな建物が連なるところもまだ若干残っている。
御菓子司 とう吉饅頭
愛知県名古屋市中村区大宮町3-34
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