ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

二ツ玉 @名古屋市西区・円頓寺

2018年01月31日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

円頓寺本町商店街にある麺類食堂「二ツ玉」へ。出典は忘れてしまったがかなり歴史のある店だと聞いた事がある。円頓寺界隈では色々な店で食事しているが、こちらの暖簾をくぐるのは初めて。商店街と南北の道路の交差点にあり建物は新しい。中に入るとテーブル席が4つ、小上がり席が2つとこじんまりとした佇まい。カレーやハヤシもある自分の好きな和洋食揃った店だがこの日はきしめんを食べようと思っていた。けれど品書きを見ていて気が変わり、和風のご飯物が食べたくなったので「志の田とじ丼」を注文。

東海地方の麺類食堂では当たり前にある「しのだ丼」だが、自分の知る限り他の地方では見ない独特なもの。これこそ”なごやめし”だと吹聴すべきだと思うのだが、地味過ぎてあまり取り上げられることのない不遇な食べ物(笑)。同様な丼物に「木の葉丼」があるがこれは関西地方かららしい。でも関西では当たり前に玉子でとじてあり、親子丼の鶏肉の代わりが蒲鉾と椎茸という感じだけれど、東海地方の「木の葉丼」はたいてい玉子とじではなく、味の染みた椎茸と赤い縁の蒲鉾(朱板)がメインになっているので、やはり関西の木の葉丼とは似て非なるものだ。ただこのままではこの2つの東海地方独特の丼物が平準化されて絶滅してしまう可能性もある。

という訳で「志の田」が「とじ」てあるのは名古屋では珍しく、わざわざ「志の田とじ丼」となっているので気になった次第。しばらくして運ばれた「志の田とじ丼」は、想像とは違って玉子とじでも色がかなり濃いもの。揚げ(しのだ)は”黒い”と言って差し支えないくらい色濃く染まっている。他には蒲鉾と長葱。つゆの味はやや甘め。この基本のつゆの色が濃いんだな。でも色ほど味は濃く感じず、揚げに沁みたつゆがご飯と合わさると旨い。添えられた味噌汁とたくあんを挟みつついただいた。後から知ったがこちらのうどんやきしめんのつゆは、濃い色の多い東海地方のつゆの中でもかなり濃い色をしているようでそちらも気になる。好きな洋食の前に、次はきしめんかうどんを食べてみたいナ。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 一部好事家から親しみを込めて”食べかけのトウモロコシ”と称される名駅太閤口の「チサンイン名古屋(チサンホテル)」(昭和48年・1973・建造)。土地が3角形に近かったから考えられたデザインだとか。中は10階まで続くらせん階段になっているらしい。一度深酒をした時にでも泊まってみたいナ(笑)。

 

 


 

めん処 二ツ玉

愛知県名古屋市西区那古野 2-13-20

 

( 名古屋 なごや ふたつたま 麺類食堂 大衆食堂 麺処 うどん きしめん 志乃田丼 篠田丼 志のだ丼 円頓寺商店街 えんどうじ商店街 円頓寺本町 チサンホテル あかいた )


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