ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

一八 @名古屋市西区・新道

2024年09月01日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

東海地方に数多く存在した麺類食堂「一八」の屋号。少なくはなっているがまだ各地に残っている。この系譜の大元が橘の「一八本店」(創業明治23年)だろうことは間違いないと思うが、他の店はどうかというと分からない部分も多いし、暖簾を見ても”山(実際は”一八”のデザインのよう)”に”曻”の文字の入った「のれん会」の店と、家紋(?)が入っている店と違いがあったりして色々。こちら西区新道の「一八」は昭和元年(1926)の創業で現在3代目。HPに詳しくは書いていないが、かつて「新道一八」と名乗っていた店。現在はのれん会から外れているようだ。

店に到着しがた駐車場が分からなかったので店の人に訊くと外に出て案内してくれた。少し離れた場所にあって先客の車が入っているので動かしてもらい、奥に停める。店内は手前にテーブル席が3つ、奥に小上がり席が4つある。主人の趣味なのかゴジラのフィギュアが飾ってある大きい卓に相席で腰掛けた。主人と思しき男性と女性2人の3人体制。品書きには”料理を作れる人が減った為”と品を限定している旨が記述されている。丼物とかは注文出来ないということかな。そこで「きしめん」を”ころ”でお願いした。「わさびか生姜どちらで?」と訊かれたが、唐突だったので思考が停止してしまう(苦笑)。結局あまり理由なく生姜でお願いした。

しばらくして「きしめん(冷)」が登場。たまり醤油由来の濃い赤つゆで、麺の上には赤縁(カマボコ)、ほうれん草、甘く味付けした揚げ、花鰹、と典型的なきしめんの具材が並んでいる。刻みネギとすり生姜は別皿に。こちらのきしめんは薄いが透けておらず、しっかりとした歯応えのある強い麺。この薄さでここまで張りのあるきしめんも珍しいかも。ころでもしっかり冷やしてあるタイプで麺量は多め。外は酷暑なので喉を通る冷たい麺が旨いなァ。途中で卓上の容器に入っている揚げ玉を足したり、別皿のすり生姜をすこし溶いたりしていただき、冷たいつゆもごくごくといただいた。このきしめんは温かいのも是非食べてみたい。次は丼物や揚物も揃っている時に伺いたいナ。(勘定は¥650)

 

 

和風料理 めん処 一八

愛知県名古屋市西区新道1-13-16

 

( 名古屋 なごや しんみち 菊井町 いっぱち 麺処一八 めん処一八 新道一八 一八のれん会 一八会 麺類食堂 大衆食堂 )


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