ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大黒屋本店 @名古屋市中区・栄 (3)

2024年10月24日 | 名古屋(中区 老舗)

名古屋で最も繁華な場所と言っていい錦3丁目、通称錦三(きんさん)。故に町特有のすえた匂いがあり、あまり日中この辺りは通らないことが多いが(夜は別ね)、歴史ある地域だけにその中には古くからある落ち着いた店も点在している。こちら「大黒屋本店」は落雁(らくがん)で有名な和菓子屋。創業は安政元年(1854)というから凄い。喫茶を併設していて、茶や和菓子、かき氷などをいただくことが出来る。9月半ばの蒸し暑い日に立ち寄った。微かにクラシック音楽が流れるやや暗めの店内は、まだ早い時間と合って先客は無く、静か。ご高齢の主人夫婦は健在。女将さんに「特製くず切りセット」を抹茶でお願いした。

しばらくして蓋付きの椀に入ったくず切りが運ばれた。蓋を取ると半透明なくず切りが盛られている。氷と青紅葉が添えてあって見た目も涼やか。枡に入った黒蜜に漬けていただく。吉野本葛を使っていてぷるんとした口当たり。コシとまでは言わないがしっかりと張りもあっていい感じ。後から抹茶が出された。生落雁付き。小振りな茶碗で淹れられていて、苦味もちょうどいい。きな粉味の生落雁を口に入れて味わいつついただいた。外は暑いので腰を上げるのが嫌になってしまうが、そうも言ってられない。勘定してもらう時には「らくがん袋入り」と生落雁の「加加阿(3個入り)」を味見で購入。家に帰って妻と食べてみるとチョコレートのような味。知らなかったが”かかお”と読むのだそうで、カカオ豆をローストして砕いたカカオニブを使っているのだとか。歴史ある店なのに進取の気性もあるんだなァ。(勘定は¥1,780)

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大黒屋本店

愛知県名古屋市中区錦3-19-7

 

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