雨模様の三重県桑名市。夕方になって、もう後は家に帰るだけだが、夕飯には中途半端な時間になりそうだったので早めに食べてから帰ろうと八間通り沿いの喫茶レストラン「はせ川」に立ち寄った。店先に”Since 1968”とあるので昭和43年の創業だろう。中に入ると海関係の小道具がいくつも飾ってある年季の入った店内。錦鯉が泳ぐ池のある中庭(写真下)が見える席に案内された。外れた時間ではあってもほぼ満席の盛況ぶり。喫茶だけかと思いきや食事をしている人も多い。
食事メニューには”あんかけスパ”やら鉄板スパもある東海地方標準仕様。中から選んだのは「自家製デミグラスソースのオムライス」。最初に和風ドレッシングのかかった大根サラダと、カップに入ったコンソメスープが供された。ただ隣の若者の紫煙があまりにも強かったのでお願いして奥の席に移動させてもらう。
それらをつまんでいるとしばらくして「オムライス」が登場。白い平皿に盛られた綺麗な紡錘形のオムライスは、よくある喫茶店の薄皮玉子巻きタイプではなく、ホテル洋食のような少し厚みのある滑らかな玉子で巻かれている。かかっているデミグラスソースは独特の風味があって旨い。中のライスもこのデミソースを使って炒めてあるだろうか、普通のケチャップライスではない。具材は赤、黄、緑と3色のパプリカと玉ねぎ、人参、きのこ、とこれまた洋食屋のよう。玉子とライスのバランスも良く、旨い。きっと他のメニューもその辺の喫茶店レベルではなさそう。またこちらへ来た折に寄るのが楽しみになった。(勘定は¥1,180)
↓ 道路を挟んで反対側にレンガ壁の建物を発見(建築詳細不明)◇。反対側に回ってみると意外にも壁に囲まれていないオープンな建物で、倉庫というより作業場という感じだった。
↓ 旧・東海道沿いにある「春日神社(桑名宗社)」の青銅鳥居(寛文7年・1667・建造、のち修復)◇。脇には鉄枠で補強された「しるべいし(志類べ以志)」が建っている。人出の多い場所に建てられ、自分の子供が迷子になると特徴を紙に書いて貼ったのだとか。
↓ 「蟠龍櫓」から見た揖斐川と長良川(昔話題になった河口堰が見える)。東海道の要所で「七里の渡し」で宮宿(名古屋市熱田区)と結ばれていた。かつてはこの地に120軒もの旅籠屋があったのだという。
珈琲館 はせ川 (HASEGAWA)
三重県桑名市三之丸32
( 桑名 くわな はせがわ コーヒー 喫茶店 喫茶レストラン ランチ 洋食 オムライス スパゲッティー 近代建築 桑名宿 東海道 宮の宿 )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます