ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

島正 (3) @名古屋市中区・伏見

2021年11月16日 | 名古屋(中区 老舗)

御園座」で歌舞伎を観終わって、老母を近くのホテルの部屋で休ませた後に「呑みに行こう」と誘い出すも、脚が弱い母は消極的。「1人で好きなとこ行ってきて。」と言われたが、折角のハレの日だからと歩ける範囲というシバリで呑みに連れ出した。前回の観劇時は「大甚本店」だったが、今回選んだ店は創業昭和24年(1949)の「島正」。まだコロナの緊急事態宣言が解除されたばかりだが(訪問10月)せっかく店まで歩いて行って満席では母(の脚)が終わってしまう。事前に店に電話を入れてみたがやはり席は予約できないそう。タクシーを呼ぶには近過ぎるので、開店時間に合わせてがんばって歩かせ、何とか店に到着(ホテルからのたった400mが遠い遠い・苦笑)。無事席が空いていたので座ることが出来た。ホッ。

久しぶりの訪問だったが、カウンター席の上には調理場と席を隔てる引き窓が造作されていた。なるほどコロナ対策か。客は早くも6分の入り。調理場は若い人達だけで回していて、主人は入口近くの椅子に座って悠々自適といった感じだ。まずは何はなくともビール。瓶ビール(サッポロラガー)を注文して2人で乾杯。冷たいのをグイッとやる。ふぅ、ウメー。お通しはじゃこおろし。焼鳥の「ねぎま(豚)串塩焼き」「心臓(鳥)串塩焼き」「砂肝(鳥)串塩焼き」を注文した。鉄串で焼き上がった焼鳥を頬張りながら、観たばかりの玉三郎の話で盛り上がる。「こういう雰囲気で呑むの久しぶり。」という母。高齢ゆえに人混みは避けさせていたので、彼女は外食自体が久しぶり。自分だって呑みに出るのは久しぶりだ。酒場独特の喧騒の中、やっと呑める幸せ。

酒を”どん燗(ぬる燗)”でお願いする。こちらの酒は「賀茂鶴」の上等酒。「おでん盛り合わせ」と一緒にいただく。漆黒の味噌に漬かったおでん種は、大根、豆腐、こんにゃく、玉子、里芋、牛すじ(ちなみに大根のみ単品では注文出来ない)。見た目は濃くて辛そうだが、実はサラッとしていて甘味も控えめ。あっさりといただける。最後は「串カツ」を味噌2本、醤油1本で追加。味噌はどての鍋にドボンと。串カツの醤油って初めてだったのだが、何か特製の醤油だれでもあるのかと思っていたら、何のことは無い、自分で卓上の醤油をかけてくれと。量は多くないが、色々食べて喉も潤して満足。勘定してもらった。さて、ホテルまで送り届ける400mが歩けるのか…。(勘定は¥5,100)

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どて焼き 島正

愛知県名古屋市中区栄2-1-19

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ しましょう おでん 味噌おでん どて味噌 老舗 島田正吾 池波正太郎 散歩のとき何か食べたくなって きむらや 屋台 ) 


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