こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

ドッペルゲンガー(独: Doppelgänger 自己像幻視)

2010年10月24日 | 日々思うこと、考えること
遅刻した日のこと、
勤め先までまだ20分かかるところで、急ぎ足で歩く私の眼の前を、私が運転する車が勤め先ヘ向かって行った。

車で勤め先に行くときに、時々通るところだ。

あせった。「だれだよ?あれ」
と思ったときには、車は走り去ったあとだった。

あとを追うように、勤め先に向かったが、その間、とても不安だった。
私のデスクに、あいつがいたら。
そう思いながら、部屋のドアを開けた。



寝坊した!
これから電車で行っても間に合わない。
仕方ない、今日は車で行こう。妻に一日車を使うことを断って、勤め先へ。
勤め先まで、あと3、4分のところの交差点、左にハンドルを切ったときに、目の端に赤いジャンパーの私がいた。
「だれだよ?あれ」
と思ったが、先を急ぐのでそのままにした。

勤め先に着いても、なんだか落ち着かない。
デスクに座っている、私の後ろから、あいつが声をかけてきたらどうしよう。
そうこうするうちに、誰かが部屋のドアを開けた。



私の前に私がいた。