遅刻した日のこと、
勤め先までまだ20分かかるところで、急ぎ足で歩く私の眼の前を、私が運転する車が勤め先ヘ向かって行った。
車で勤め先に行くときに、時々通るところだ。
あせった。「だれだよ?あれ」
と思ったときには、車は走り去ったあとだった。
あとを追うように、勤め先に向かったが、その間、とても不安だった。
私のデスクに、あいつがいたら。
そう思いながら、部屋のドアを開けた。
・
・
・
寝坊した!
これから電車で行っても間に合わない。
仕方ない、今日は車で行こう。妻に一日車を使うことを断って、勤め先へ。
勤め先まで、あと3、4分のところの交差点、左にハンドルを切ったときに、目の端に赤いジャンパーの私がいた。
「だれだよ?あれ」
と思ったが、先を急ぐのでそのままにした。
勤め先に着いても、なんだか落ち着かない。
デスクに座っている、私の後ろから、あいつが声をかけてきたらどうしよう。
そうこうするうちに、誰かが部屋のドアを開けた。
・
・
・
私の前に私がいた。
勤め先までまだ20分かかるところで、急ぎ足で歩く私の眼の前を、私が運転する車が勤め先ヘ向かって行った。
車で勤め先に行くときに、時々通るところだ。
あせった。「だれだよ?あれ」
と思ったときには、車は走り去ったあとだった。
あとを追うように、勤め先に向かったが、その間、とても不安だった。
私のデスクに、あいつがいたら。
そう思いながら、部屋のドアを開けた。
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寝坊した!
これから電車で行っても間に合わない。
仕方ない、今日は車で行こう。妻に一日車を使うことを断って、勤め先へ。
勤め先まで、あと3、4分のところの交差点、左にハンドルを切ったときに、目の端に赤いジャンパーの私がいた。
「だれだよ?あれ」
と思ったが、先を急ぐのでそのままにした。
勤め先に着いても、なんだか落ち着かない。
デスクに座っている、私の後ろから、あいつが声をかけてきたらどうしよう。
そうこうするうちに、誰かが部屋のドアを開けた。
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私の前に私がいた。