こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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病理の教科書・参考書・・・なにが書いてあるのか、誰が書いたものか(1)

2013年09月29日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
なにが書いてあるのか、誰が書いたものか、といっても、ブログとかTwitter、Facebookで最近炎上している類の話ではない。
病理の教科書とか参考書といっても、具体的に書籍、雑誌の名前を挙げるつもりもない。

先日、病理診断科内で病理の教科書、参考書の話になった。
若いレジデントの先生あたりは、けっこう詳しく、あれがいい、これがいい、といっていた。
病理診断をする際には二種類の本を使う。
いわゆる教科書、と、診断のための参考書だ。
病理の教科書は『○○病理学』といったような、立派な名前がついていて病理総論を中心として、各論も書かれている。病理総論については、これまでにもこのブログ(こんきも)の中で触れているので、そちらを参照していただきたい(2012年02月19日「病理医になるための勉強・・・下」、2012年10月28日「少し、同情してもらった」ほか)
一方、参考書は私たちが駆け出しのころにはなかった類のものだ。すべて、病理診断のためのもので、昔風に言えば”虎の巻”。”病理診断マニュアル”とか”病理アトラス”といったたぐいのものだ。
病理診断の参考書のことも、後日あらためて書くとする。
参考書で足りない時は論文を探す。

気がついたことがある。ここからが今日の本題である。

どんな書物にしても、”なにが書いてあるのか”と”誰が書いたものか”のどちらが大切かということ。について書こうと思ったのだが、またまた手ごわいテーマにぶつかってしまったような気がする。

一回で片が付く話ではないので、四回に分けることにする。
次回は“なにが書いてあるのか”について。