こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

インチキな国

2013年11月06日 | 日本のこと、世界のこと
およそ6年前に世の中のインチキについて嘆いた記事を書いていた。
その時と今、状況はさほど変わっていない。またインチキである。

食事というのは人間の根源的な楽しみであり、この材料がウソだったとわかってショックを受けない人間はいない。
有名ホテル、大手デパートで奮発して食事をしたり、総菜を買った経験は多くの人に、一度か二度はあるだろうけれど、今度のことはそういった人“すべて”の、ささやかな楽しみ、思い出を奪ったこととなる。
さらには、大手でこうなのだから、中小の外食店、総菜屋などはどうなのだろうかと疑心暗鬼になってしまう。
食の問題だけではない、注意深く観察すれば、日本の世の中にはインチキが溢れている。

銀行の融資問題などはさいたるもので、日本の国際的信用が失われた。
それでも、それらのトップは、減俸くらいで済ませてのうのうとしている。必死さが無い。

政治家は相変わらず金を集めるのが仕事のようで、世人の規範となるような立派な人などどこにもいない。

偉い人、というか地位の高い人ほどインチキをするというのがこの国だと思われても仕方がない。
そして、それを目の当たりにする若い世代はどんなふうに育っていくだろう。

なぜ、日本はこんな国になってしまったのか。
日本人というのは、正直で真面目な国民だったのではなかったのか。
誠を愛し、義に殉ずる民族ではなかったのか。それは、ただ単に誰かに依存する精神性の裏返しにしか過ぎなかったのか。


不正を働いても、なあなあなあでごまかし、狭い社会だからあまり糾弾せず、いつの間にか復権している。そんな社会。
品格のかけらは、どこかに残っているのだろうか。
さすがに、これほどひどいとこの国の将来が不安になる。