こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

時が戻せるものであるならば

2014年03月11日 | 自然災害・事故・感染症
東日本大震災とそれに引き続いて起こった福島第一原発の事故から今日で三年。
あの日の悲劇の記憶はおそらく長い間、私たちの心に残るだろう。
もし、一度だけ時間を戻せることができるのであれば、3年前の昨日に戻したいと思う人がいるかもしれない。だが、それでは足りないと思う人もいるだろう。原発が作られる前に戻したい人もいるだろう。大震災とは関係なく、9.11前とか、原爆投下前とか、そういったときに戻したいと思う人もいるだろう。



そういうマクロレベルから、もっと個人的なレベルで時間を戻したいと思う人もいるに違いない。
十人十色である。
全ての人がそんなことをしたらとても収拾がつかなくなってしまう。



だが、心配しなくても、誰にもそんなふうに時間をいじることはできない。
時間は一方向にしか進んでいかない、

悲しい思いにしても、悔しい思いにしても、時間とともに過ぎ去っても、それを消し去ることはできない。
時間を元に戻せないのだから、仕方がないのだ。
そう考えると、泣けてもくる。



人間は起こってしまったことを糧として日々を生きていくしかないけれど、それができるからこそすばらしい存在であるともいえる。
明日を良く暮らそうとすることが、希望というものかもしれない。


罹災したすべての方の明日がより良いものになりますように 
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