林望氏による謹訳 源氏物語を読みはじめた。
とても読みやすく、かつ風情があってこれまで何度も挫折してきた源氏物語に触れることができた。
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1047ページ
ナイス数:56ナイス謹訳 源氏物語 三の感想
須磨、明石。源氏物語前半の山場といえるのだろう(最後まで読んでいないので…)。2年あまりの都落ち。さぞショックを受け、辛かったろう。すべてを持っているから、持たざる者から嫉妬されてしまう。ワケもわからないまま自らの地位が失われていく。源氏ですらもこんな理不尽な失脚。千年前の物語のこんな話、もちろんあらすじをチラッと聞いたことはあったけど、読んでみてやっと心に染み込んでくる。これも名訳のおかげ。年とともに人間として成長していく源氏の物語。栄華をきわめた今からどのような人生を歩んでいくのか、楽しみだ。
読了日:7月29日 著者:林望
謹訳 源氏物語 ニの感想
うーん、源氏物語が千年のベストセラーである理由が少しずつわかってきた。『賢木』の後半の息をもつかせぬ展開、臨場感など、信じ難いものだ。物語を通じて漂う物悲しさも印象に残る。かといって決して暗くもなく。こうしてこの物語を味わうことができるのも、謹訳のおかげでもある。 ああ、それにしても源氏の青海波、観たかった。おっと、これはもともと物語だった。
読了日:7月13日 著者:林望
謹訳 源氏物語 一の感想
みごとな現代語訳、やっと源氏物語を読み始めることができた。この第一巻、まずはその壮大な(らしい)物語の序章か。さまざまな伏線が張られていることがうかがわれ、早く先が読みたくなる。それにしても通り一遍な言葉しか出てこないのが情けない。まあ、先々長いのでまずはこのあたりでいいだろう。
読了日:7月6日 著者:林望