こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

なんと言えばいいのだろう

2015年08月04日 | 生き方について考える

親しい人が、重い病気となり、手術を受け、現在は化学療法中。今は様々な副作用に悩まされている。

時折、ラインでそのことに関して相談めいたことを聞かれたりもする。私は専門家ではないので具体的なことを言って送り返すことはできないが、それでも返事らしきものは送る。

返事を書いているうち、何をどう書いたらいいのかわからなくなってしまう。

頑張っている人に、頑張れはない。それに、健康である自分とひき比べてしまうことの無いように気をつける。

 

いろいろ考えているうちに自分自身の冷たさを感じて愕然としてしまう。人の心に寄り添う気持ちが足りないということがわかる。

もともと寄り添うことなどできないとはわかっているが、それでも相手の気持ちを考えながら生きたい。

 

私の人生はこのことの繰り返しばかりのように思う。相手のことを考えることなく、ただただ毎日を送る。なんの志も思いやりもない毎日。どんな言葉をかけていいかわからない。私の言葉で誰かが救われるというわけなどない。そんなつけあがった気持ちなどない。

そしてなんと言えばいいのか分からないでいる。

それともやはりただ、傲慢なだけなのだろうか。

人への気持ち 
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ