昨晩降り出した雨、今朝は土砂降り。気温は低く、肌寒い。帰りもやっぱり寒かったので、薄手のストールを首に巻いて出たらという、妻のアドバイスは正解だった。
それにしてももう金曜日。今週も仕事や社会にはあれこれあった。あんまりありすぎていちいち覚えていられないほどだが、出来事は人間の数だけ起こるのだから、それは当たり前のことか。そしてそれらがいつ起こったのかもわからない。
歳をとると時間が過ぎるのが早く感じられる様になる。新しいものに出会うことが少なくなり、新しい事物に出会うその時々のドキドキ感、感動が減ってしまうことで時間の密度が失われてしまうらしい。歳をとると未知のことにも手を出さなくなるから、余計に時間は早く流れ、変化は乏しくなる。浅学の病理医としては、知らないことだらけで日々新しいこと(知見)に出会ってオタオタしているが、それでも早く感じる。まだまだ修行が足りないのか、怠け癖が顔を出してそう感じさせるのだろうか。伊能忠敬の爪の垢があったら煎じて飲みたい。
時間の過ぎるのが早く感じられるようになるのと同じメカニズムなのかどうかよくわからないが、最近、曜日の感覚が薄れてきている。とくに、火、水、木はよくわからない。今日は水曜、と思ったらまだ火曜だったり、まだ火曜か、と思ったらもう木曜だったりする。さすがに金曜日の場合は、翌日が休みだと、ある程度はわかる。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、各種の学会、研究会が中止、延期となって人と交流する機会が激減して、”予定”というものが無意味になってきているからかもしれない。一人で仕事をしていると、他の人と時間を合わせる場面がただでさえ少ない上、それがこんなことで余計に減ってきているからだろう。
ただでさえ時間が早く流れてしまう上に、曜日という”生活の区切り”までわからなくなってしまっては、満足な社会生活を送っていくことができるのか不安になる。そうは言っても、このコロナ禍、自分一人だけ感染拡大防止に抗う様な行動をしたところで、多くの人は付き合ってはくれない。とすれば、この状況に自分を合わせていくしかない。社会は確実に大きく変化しているのだ。100年前はシステムの変化は起こせなかったが、今はICT化が感染症への対応を手助けしてくれている。わずか半年の間に進行しているICT社会への変革。精神的に少々辛いところはあるものの、それでとって食われるわけではない。自分なりに対応していきたい。
それともコロナうつ?