昨日、父が亡くなった。
ここ数日容態が悪く、仕事帰りに顔を見に行っていた。昨夕も急いで行ったが、残念ながらその時には間に合わなかった。亡くなったという妻からのメッセージを受け取ったときとき、私はまだ山手線の中だった。その30分後父が待つ家についた。
父はもうすっかり眠っているようで、まだ温かかった胸を撫でながら、「お父さん、コロ健ですよ、来ましたよ。」と呼びかけたが、もう動かなかった。しばらくたって、在宅医療施設から、先生と看護師さんがやってきて、死亡を確認してくれ、死亡診断書を書いていただいた。
知らせを受けてから家に向かうまでの間、父との思い出を考えようとしたら、私が自分の56.5年の人生の中で一番長く付き合ってきたのが父だったという当たり前のことに気がついた。こんなことわかっていなかったのかと、思わず吹き出しそうになってしまった。そして、そのことがわかったのは父がいなくなったその日だった。
葬儀の打ち合わせをしたり、知り合いにおしらせしたり、お仏壇の周りをきれいにしたりとやっているうちにあっという間に1日が過ぎた。母も妻も私もへとへとで、あまり遅くならないように帰ってきた。
新しい生活様式の中で