こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

しっぺ返しは結局わが身に跳ね返る

2023年12月02日 | 日本のこと、世界のこと
本格的な寒さがやってきて、鎌倉の紅葉も見頃が近づいてきた。
仕事に出る私とすれ違うようにたくさんの観光客が横須賀線から吐き出されてくる。
今日の鎌倉もさぞかし賑わうだろう。

若い働き手の過労死自殺が問題となっているそうだ。
これには、就職氷河期世代(1990~2000年代の雇用環境の厳しい時代に就職活動を行った人たち)の不足が関係しているという。
この頃に就職活動をした人というのは、1970年から1980年生まれ、すなわち今、40〜50歳ごろということで、普通に考えると最も脂の乗っている世代ということになる。
このぐらいの年というのは、気力体力が充実して自分の仕事もバリバリこなすし、後進の指導も柔軟に行うことができる。
ところが、この世代の人がいないために、若い人が放置されてしまうらしい。

指導されず、放置され、仕事ばかり増え、抱え込んでにっちもさっちも行かなくなってうつになり、最悪の場合自殺にまで至ってしまうという。

昨日もまた、昭和の一つの象徴である、キッシンジャー氏死去の話を書いたが、そのきっかけとなったのは、一面トップに氏とともに写っていた田中角栄元首相だ。
自民党金権政治を当たり前のものとし、今の政治家の金集めを正当化してしまった。
もちろん、金さえあれば何でもできる、というのはもう、ずっと昔からあったことだから角栄氏に全ての責任があるとは言えないが、広く世に知らしめたのはやはり彼の罪だろう。
その昭和はバブル経済とともに終焉し、やがて平成不況へと移行する。

金の余っていた大人たちが行ったのは、次世代育成への投資ではなく、世界中の土地を買い漁ることだった。
景気が悪くなって就職が厳しくなったのではなく、金を有効に使わなかったことが若者を苦境に追いやったのだ。
就職氷河期世代の親世代である団塊世代の人たちは、自分たちの子供の世代をあまりにも粗末に扱った。
そしてそれはしっぺ返しとしてわが身に降りかかってくる。
もちろん団塊世代だけではなく、私たちの世代だって反省すべき点はある。

今さら取り返しはつかないが、せめてこの国の明治維新から現在までの歴史を振り返り、総括することではないかとつよく思う。
それこそAIに任せてみては?

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政治資金、角栄、キッシンジャー

2023年12月01日 | 日本のこと、世界のこと
いよいよ師走。
時間の経過を恐れてみたところで、逆戻りすることはないし、かといって意地悪に進んでしまうこともない。
全てのものに対し時は平等に進み、全てはやがて時の彼方に埋もれていく。

朝日新聞の朝刊の一面は感慨深いものだった。
トップは、安倍派のパー券がらみの政治資金に関すること、その横には田中角栄とキッシンジャーが並ぶ写真、真ん中下には生成AI。
安倍晋三の政治手腕が評価される一方で、政治の腐敗を放置していたということがまたもや明るみに出た。
モリカケ問題は闇に葬られ、政治家は襟を正すこともなくそのままずるずるだらしのないことを続けていた。

この前、ブラタモリでタモリが田中角栄のモノマネをちょっとやって見せたがアシスタントのアナウンサーはキョトンとした顔をしていた(注)。
ニクソン・キッシンジャー・田中角栄・周恩来らの時代の政治はドラマチックで面白かったと同時に、今ではとても考えられないことがまかり通っていた。
裏では一体何があったのだろうと思うと、もはやゴルゴ13に聞くしかないのだが、さいとうたかお氏もなくなってしまった。
でも、ブラックジャックが蘇ったのだから、生成AIに昭和の世界情勢をゴルゴ13に語ってもらうというのも面白いかもしれない。

世界中で価値観・倫理観が劇的に転換してしまい、人類の多くは生きていく指針、目標を失ってしまった。
フェイク情報の蔓延はこれに拍車をかけ、もはや何も信じられなくなった。
手塚治虫、さいとうたかおの手によらないブラックジャックやゴルゴ13は本当のブラックジャックでありゴルゴ13なのかだろうか?

限られた一部の人間のみしか、夢や希望を語ることはできず、その他大勢はどうやって生きていったらいいのかもわからないと考えるのは、年老いた人間の単なる戯言だろうか。
郷愁は無用か

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注;ブラタモリの一件
ブラタモリ「東京・目白〜目白ブランドの正体とは?〜」: 2023年11月18日  目白御殿の話の途中でタモリが”まぁ、そのぉー”とやったのだが、若い女子アナはそれが何のことなのかもわからず、不思議な顔をしながら何となく相槌をうっていた。タモリが、”スベッた”と感じたようで、これ、誰にでもできるんだよ、とか言いながらごまかしていた。さらに、NHKは間抜けにも”貴重なモノマネ”とかいうテロップを流していた。タモリのライブ感を全く活かすことのできないアナウンサー、スタッフのレベルの低さに呆れてしまった。タモリの面白さのわからない人がブラタモリを作っているようでは、タモリ自身もがっかりだろう。