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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

山口・岩国市長選~基地強化反対の姫野候補を 期待の談話

2016-01-14 19:18:28 | 平和・憲法・歴史問題について
山口・岩国市長選~基地強化反対の姫野候補を 期待の談話
17日告示、24日投票

山口県岩国市長選が17日告示、24日投票で行われます。2017年までに計画される、厚木基地(神奈川県)から米軍岩国基地への空母艦載機移駐を前に、福田良彦現市長は「基地との共存」を掲げています。基地頼みの市政を続ける市長に対し、基地強化に反対する五つの市民団体は、前無所属市議の姫野あつこ候補(56)=無所属、新=を擁立しました。自立したまちづくりで、子や孫に平和な岩国を残そうとたたかっています。姫野候補への期待の談話を紹介します。


「大事なのは命」声大きく

「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」代表・日本基督教団岩国教会牧師・大川清さん(57)
この市長選は、最終的に何を大事にするのかが問われる選挙だと思います。厚木基地から米軍岩国基地への空母艦載機移駐で、さらなる爆音や米兵犯罪に苦しめられる岩国を、子どもたちに残してはなりません。移駐の可否を問う住民投票(2006年)では、圧倒的な市民が反対に投じ、その思いを示しました。
福田良彦現市長は、安心安全対策を求めると言いますが、戦争の訓練をする場の基地は、市民の安心安全とは相いれない存在です。
戦争法廃止へ全国でさまざまな立場の人が立ち上がっているように、基地強化に反対する五つの市民団体も、細かな違いを超え、姫野あつこ候補を応援しています。戦争の拠点となる基地を抱え、被害者と加害者の両面をもつ岩国から、市長選を通じて「大事なのは命だ」と大きな声を上げたいです。
岩国から陸揚げされ、普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されたオスプレイは、たびたび岩国へ飛んで来ているし、普天間から岩国へ移駐したKC130空中給油機は、普天間に戻って訓練しています。「沖縄の負担軽減」は全くの詭弁(きべん)だと思います。基地をどこに持っていくかではなく、日本のどこにも要らないという動きを広げたいです。
岩国も沖縄も、「アメとムチ」で民意がゆがめられてきました。同日に行われる沖縄・宜野湾市長選と連帯し、岩国から再び「移駐ノー」の声を上げる意義は大きいと思います。


基地ある町から審判を

「愛宕山を守る会」世話人代表・岡村寛さん(72)
艦載機移駐で所属機が約2倍になれば騒音はどうなるのか。市街地の真ん中の愛宕(あたご)山に新たな基地(米軍住宅)ができ、米軍属が約1万人になって事件や事故が起きればどうなるのか。国は、市は、市民にどれだけ説明しているでしょうか。市民の想像を超える状況になるはずで、いざ来てから「大変だ」となっては遅い。市長の責任で対応を明確にすべきです。
福田良彦市長は、国からの再編交付金で行った施策を「成果」だと言いますが、暮らしを応援する施策は他の自治体より低いのが現実で、「成果」などと言ってほしくない。岩国錦帯橋空港も、米軍住宅と合わせて建つ運動施設も、米軍が最優先で市民は「使わせてもらう」立場です。お金と引き換えにまちを切り売りするようなことを、未来永劫(えいごう)続けることなどできません。
安倍首相が戦争する国づくりへ一直線の中、海兵隊を擁する岩国基地は、アメリカの戦略を実行する最先端の基地になります。その実感を市民に問う意義もある選挙です。
安倍首相の「お膝元」で反旗を翻すのは困難も多いですが、覚悟してたたかっています。岩国市民の苦しみを県内外の人が自分のこととして考えてくれたら、今後の運動にとっても大きな励みになります。
同日投票の沖縄県宜野湾市長選とともに、本土にある基地のまち・岩国からもひと泡吹かせる結果を出せれば、国の方向性にも影響を与えられるチャンスです。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2016年1月14日付掲載


僕が岩国に帰省するたびに、母は「厚木基地から空母艦載機移転で、騒音がさらにひどくなる」と口癖のように言っています。
宜野湾市長選挙と同じ投票日。こちらでも勝利したいものです。