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サンシーロ(ミラノ)

2011-03-08 18:48:12 | ワールドサッカー
長友が初ゴールを決めた、ACミランとインテルがホームを共用するミラノのサンシーロスタジアムも、私にとっては思い出の地です。1996年に行ったので、当時の日本には横浜国際も埼玉スタジアムもなく、その8万人収容の規模で十分驚きの存在でした。

1990年イタリアW杯で開幕戦のアルゼンチン対カメルーンが行われた地で、当時はカメルーンが世紀の番狂わせと呼ばれた勝利を収め、その後ベスト8まで勝ち上がります。私が見た試合はインテル対アタランタというカードで、インテルが当時二桁順位と低迷していたのでスタジアムには空席が目立ちました。

しかし、それでも大宮を除けば初めての経験だったサッカー専用スタジアムで、席も一階席の前から10列前後の良席で、当時インテル唯一のワールドクラスだったブラジル代表のロベルト・カルロスが五輪代表の予選で欠場していたマイナスはあるにせよ、楽しめました。

このサンシーロスタジアムは、当時としては画期的な発想だったバリアフリーを導入したスタジアムでした。イタリアW杯のときにスタジアムに3階席を増築する工事が行われたのですが、このときに螺旋状のスロープを付けた4本の太い柱を立て、この柱で屋根を支える構造になっていました。

このスロープを上れば車椅子でも上の席に行けるので、バリアフリーの走りでした。この屋根のおかげで、ほぼ全席濡れることがなく、セリエAのツアーが雨の用意を全くしていないことに最初は驚きましたが、スタジアムを見て納得しました。

ただ、当時は世界でも珍しかった屋根付きスタジアムですから、サンシーロスタジアムには芝生の育成が難しいという重い課題がありました。屋根を付ける前と比べて風通しが極端に悪くなったので、当時サンシーロの芝はイタリアで最悪と言われたほどです。

私は試合の翌日、スタジアムツアーで無人のサンシーロに行ったのですが、芝生の状態に関してはスタジアムを管理する側にとっては神経質になっていたらしく、芝生の上にはビニールシートが掛けられていました。

席の幅も広く、発煙筒から出る煙が充満するゴール裏にさえ入らなければ、周りの観衆を恐れる必要はありません。指定席に入るイタリア人は普通の人です。ただ、相手に悪質なファウルがあると、人が変わったようにすごい声を発しますが。
コメント
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