Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

もろ差しの芸(逆鉾)

2011-03-22 20:41:14 | 他スポーツ
今、計画停電中で不安な時間を過ごしています。もちろん被災地のことを思えばこんなもので済んでいるだけでありがたいですが、夜の停電は周りが真っ暗で何も見えないので、なかなかやることを見つけるだけでも苦慮しました。

こういうときは自分の好きなスポーツのことを考えるのがいいだろうと思うので、ブログの原稿を携帯メールで書くのがいいと思い、ネタがないときは昔の大相撲からといういつもの私のパターンで、9場所連続関脇という当時の記録を作った逆鉾(現井筒親方)の思い出です。

逆鉾は元関脇鶴ケ嶺の先代井筒親方を父に持つ、「井筒3兄弟」の次男です。逆鉾は父の得意技だったもろ差しを得意としていたので、よく父と比較されていましたが、鶴ケ嶺は私はリアルタイムでは見ていない力士なので、残念ながら私は比較できません。

これについては元鶴ケ嶺本人の言葉を引用すると、「もろ差しになるまでは逆鉾の方がうまいが、私はもろ差しできめられたことが少ないので、なってからは私の方がうまい。」と言っていました。三賞最多記録を持ち、技能賞の常連だった鶴ケ嶺から、この言葉を引き出したのですから、逆鉾もよくやったと言うべきでしょう。

逆鉾は長く関脇をキープしましたが、その間の成績は8勝7敗がほとんどで、大関昇進のチャンスをつかむまでにはいきませんでした。ただ、あの当時は大関が4人いた時代で、大関の一角を常に崩さないと勝ち越しは難しい時代でした。

もろ差しは立ち合いでいきなり入ることは難しく、相撲の流れの中で巻き替えが必要なのですが、相撲の鉄則で相手に巻き替えられたら前に出ろというものがあるくらい、相手を呼び込むリスクのある技です。

しかし、そのもろ差しを上位相手に何度も成功させた逆鉾の技量は確かだと思います。弟の寺尾と同時に関脇を張り、当時は史上初だった兄弟同時関脇を成し遂げたことも、価値があります。

長く現役を続けた寺尾のようにはいかず、逆鉾は肩を痛めて関脇を陥落してから急速に衰えてしまいました。もっとも、井筒部屋を継ぐことは既定路線だったらしく、父の後を継いだ逆鉾はモンゴル人の鶴竜を関脇まで育てています。鶴竜は白鵬に勝てるポテンシャルはあると評価されているので、是非とも大関、横綱を狙うくらいまで育てて欲しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする