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キャプテンシー(小野伸二)

2011-03-25 18:54:08 | 他チーム
今や清水の大黒柱の小野伸二選手ですが、今年はキャプテンになったと聞いています。昨年ほぼフル出場できたことで、伸二自身も自信を持ってキャプテンを引き受けたと思います。もともと伸二のキャプテンシーは高く、1999年ワールドユース準優勝のときのキャプテンぶりは評価されています。

私は浦和サポなので、どうしても浦和時代のことを書いてしまいますが、浦和がJ2に降格していた2000年シーズン、当時20歳の伸二にキャプテンの重責を任せたのは悪いことをしたと思います。A代表や五輪代表で不在がちだった伸二に、チーム全体のことを任せたのは時期尚早だったように思えます。

しかし温厚な性格で誰からも好かれる上、プレーと同様に視野の広い伸二はキャプテンに向いています。長友が今、インテル(イタリア)で積極的に人の輪に入っていけることが話題になっていますが、その走りはフェイエノールト(オランダ)時代の伸二だったと思います。

伸二は日本における「天才」の定義を変えた選手でもあります。伸二が浦和に入団した1998年は、4年前までマラドーナがW杯でプレーしていましたから、天才といえばマラドーナのように何人も抜いてゴールを決める選手というイメージがまだ残っていました。

伸二のプレーはマラドーナとは対照的に、自らがボールを持っている時間をダイレクトプレーで極力短くして、周りの味方のためにお膳立てをする選手です。

当時、U-17代表に入ってエクアドルでのU-17世界選手権に出場するなど、実力には疑いはないものの、高校選手権に3年間で一度も出場していないので、映像でプレーを見た浦和サポはおらず、どこがすごいのかは誰も知らない選手でした。

中田英寿の出現でパサーは必要と思い始めた頃ですが、小野伸二はこれまで見たどんな選手ともイメージが違い、注目しないとわからないプレースタイルですから、慣れるまでは時間がかかりました。当時はパスを引き出せる福田やベギリスタインなどもいたので、シーズンが終わる頃にはゴールを決めた選手よりアシストした伸二の方が目立つようになりました。

たまに清水の試合を見ると、浦和サポを熱狂させた高い技術は健在です。今回、慈善試合のJリーグ選抜に選ばれ、久しぶりにそのプレーを見ることを楽しみにしています。
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