またもミラーゲーム(11/2浦和対柏)

今、国立競技場から帰ってきました。写真は試合前のビジュアルで、浦和エンブレムの上半分です。試合レポートは明日で失礼します。

以下翌日追記。

柏と浦和は先週のリーグ戦で対戦していました。このときに柏が仕掛けを見せ、普段やっていない3バックに変えてきました。この試合で柏は1-2で敗れ、3バックはないと予想していましたが、意外にも3バックを継続してきました。注目のレアンドロは2シャドーでスタメン出場でした。

柏の3バックは、事実上5バックで、4-1-5で来る浦和の「5」のところにマンツーマンでマークするのが狙いでした。こういう相手を攻略するには、前の選手が引いてボールを受けて、長いシュートで流れを作るしかありません。

しかし、この日の浦和は、1トップ2シャドーの興梠、柏木、原口の3人がなかなかボールを受けられませんでした。サイドの宇賀神、平川やオーバーラップした槙野まではボールを持てましたが、そこからのクロスが合いそうな形は見られませんでした。

また、ゲームのポイントと予想していたレアンドロのコンディションは悪くありませんでした。5-4-1気味に引いて戦う柏の場合、レアンドロの帰陣が遅れれば中盤に穴を空けると予想していましたが、レアンドロは走れるコンディションに戻しており、しっかりブロックを作るゲームプランは機能していました。

そういう膠着状態の試合では、前半終了間際に取られた1点はあまりにももったいないです。柏の右アウトサイド、藤田のクロスに宇賀神のチェックが遅れたのが痛く、工藤が真ん中で空いたワンチャンスを柏がものにしました。

浦和サイドから敗因を探ると、勝たなければいけない決勝戦で、FW阪野やMF山田直輝といった攻撃の選手をなぜベンチ入りさせて置かなかったかという悔いはあります。DFの坪井、山田暢久、永田充をベンチ入りさせたので、追う展開で使える選手は足りませんでした。

ようやくマルシオを投入したのは残り10分近くで、結果的には自らの形を続ければ勝てると思っていたであろう、ミシャの信念が裏目に出た格好です。終盤、興梠のゴールに見えたプレーがオフサイドだった不運もありますが、早めに攻撃の選手を矢継ぎ早に投入していたらという悔いは残った敗戦だったと思います。