Kobby loves 埼玉&レッズ

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格下戦術が機能(カーディフ対マンチェスターU)

2013-11-25 21:31:41 | ワールドサッカー
この試合はマンUの香川真司がベンチ入りもしなかったので、中立観戦の気分で相手カーディフのことも見ようかと思っていました。結果は2-2の引き分けという、カーディフにしては大きな勝ち点1でしたが、カーディフはうまく格下戦術を機能させたと思います。

4-4-2のカーディフですが、選手個々の能力では名門マンUにはかないません。それならとあまり手数をかけず、2トップのオデムウィンギ(11番)とキャンベル(10番)のスピードに任せると割り切っていたことがこの番狂わせを演じた理由でした。カーディフの1点目は相手パスをカットしたマッチ(18番)からこれしかないスルーパスが出て、キャンベルが相手DFを振り切って得点になりました。

もちろん、この展開を生んだのはマンUが良くなかったからでした。アーセナル戦ではうまく組織を機能させていたマンUですが、この日はファンペルシー、キャリックがいなかったこともあって、流れるようにサイドに回してクロスを上げる、マンUのシステマチックな良さは出ていませんでした。

それでも、マンUは悪いなりに何とかする強さは持っていて、先制ゴールは相手DFのパス回しをバレンシア(25番)がカットして、早めに入れたクロスをルーニー(10番)が決めたものでした。解説の山本氏はルーニーがボールを受けられないで下がってくるのはマンUのリズムが良くない証拠と話していましたが、それでもワンチャンスあれば決めてしまえるところは、さすがワールドクラスのストライカーのルーニーです。

マンUの2点目はCKからエブラ(3番)が頭で合わせたものでした。悪いマンUといえどもリードしており、このまま逃げ切ればさすがマンUという記事にするつもりでしたが、最後の後半ロスタイムにFKからキム・ボギョン(13番)が頭で合わせて同点にしたため、この試合の印象はマンUの動きの鈍さがクローズアップされてしまいました。

これから欧州CLとリーグ戦で2週連続で週2試合が続く強行日程のマンUなので、この試合は70%の力で勝ち点3を取ろうとしたのでしょうが、ウェールズのトップクラブのカーディフが地元の声援に後押しされて実力を発揮しました。力を落として勝つことは、これほどの名門でも難しいものです。
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川崎F戦マニアック分析

2013-11-25 18:04:00 | 浦和レッズ
ボールキープ率こそ高かった浦和ですが、正直言えば「回させられている」状態で、相手のゲームプランの術中にはまっていたと思います。昨日、浦和は2ラインコンパクトサッカーに弱いと書きましたが、それは4-4-2で両サイドハーフを高く張らせる相手にはアウトサイドが面白いように空くものの、コンパクトに保たれるとアウトサイドが2ラインに挟まれる格好になるからです。

こういう相手に勝つには、あえてプレッシャーのきつい、1トップ2シャドーでボールを持って勝負するしかありません。浦和はアウトサイドを機能させるサッカーが売り物の割には意外とクロスからの得点数が少ないチームで、1トップ2シャドーで点を取る困難なタスクを成功させた経験はあります。

それを考えると、ボールをキープするという意味ではチームで一番技術のある、マルシオ・リシャルデスを負傷でベンチに置けなかったのは厳しかったです。スペースがない展開で原口のドリブルが封じられたので、ここにマルシオが置ければ展開も変わったかなとない物ねだりを思わずしてしまいます。

また、この敗戦はミシャの哲学の「電柱」(長身のポストプレーヤー)を立たせないことがマイナスに作用したと思います。ケネディのような選手でもいれば、相手がスペースを消しても力任せでも点が取れることがありますが、今の浦和は力技のできる選手がいないので、サイドまでは出せてもクロスを上げて合わないという展開の繰り返しになってしまいました。

そういう点は来季に向けた課題になるでしょうが、残る相手の鳥栖、C大阪に今のサッカーで勝つという目先の課題も大事です。特に鳥栖は今回の川崎Fと似たサッカーをやってくる相手なので、アウトサイドを消されたときにどういう打開を見せるか、何か考えてくれることをミシャには期待したいです。

負け試合のあとなので、いつもより短いですが失礼いたします。
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