大相撲九州場所は、横綱日馬富士が14勝1敗で優勝しました。日馬富士の優勝は6回目で、横綱としてはまずまずの数字です。今場所の日馬富士は、対戦相手のコメントを総合すれば「立ち合いが低い」そうで、確かにいいときの日馬富士は立ち合いで頭から当たる「突き刺さる」立ち合いができます。
今日の結びの白鵬戦は、日馬富士が意表を突いた左への変化で、白鵬の対応が間に合わず勝利を収めました。白鵬は格下相手には余裕すら感じさせるどっしりした取り口を見せますが、日馬富士と当たるときは負けないぞと100%を出しているのが見て取れます。今回の日馬富士の変化は、そんな白鵬の気負いをうまく利用した勝利だったと思います。
今場所を盛り上げたのは、稀勢の里の両横綱を破る活躍です。160kgの重さ、左四つの型など横綱に十分対抗できる素質はある稀勢の里ですが、以前は闘争本能を表に出しすぎて取組内容を覚えていないほど熱くなることが多々ありました。大関になってからは冷静に取ることを覚え、どっしりした重さを生かした相撲が取れています。
今場所の13勝2敗は北の湖理事長自ら「優勝に準ずる成績」とお墨付きを与えており、来場所優勝なら横綱ということになるでしょう。日本人の優勝、日本人の横綱は両方ともしばらく出ておらず、稀勢の里への大きな声援はそれを期待する声だと思います。来場所はたぶん国技館に行くと思いますが、楽しみができました。
下位の力士では、注目の遠藤は6勝9敗と負け越しました。解説の秀ノ山親方(元琴錦)によれば、武双山や雅山あたりと違って、遠藤にはまだ立ち合いの威力がないとの指摘です。今場所は足首の剥離骨折が完治せず、ほとんど稽古ができない状態の場所だったので、十両に落ちないだけで手一杯だった印象は受けます。それでも、上手まわしを引いたときの相撲のうまさは一級品なので、是非万全な体調で初場所は出て欲しいと思います。
私の注目力士、新入幕のエジプト出身、大砂嵐は7勝8敗と惜しくも負け越しました。十両以下では突き押しで力で持っていく相撲で勝てましたが、幕内ではまわしを取って引き付けて出る相撲にモデルチェンジしていました。まだ、投げで崩すなどの相撲技術などは荒削りですが、上体の力の強さは面白い存在で、是非相撲のノウハウを覚えて、いい力士になって欲しいと思います。
今日の結びの白鵬戦は、日馬富士が意表を突いた左への変化で、白鵬の対応が間に合わず勝利を収めました。白鵬は格下相手には余裕すら感じさせるどっしりした取り口を見せますが、日馬富士と当たるときは負けないぞと100%を出しているのが見て取れます。今回の日馬富士の変化は、そんな白鵬の気負いをうまく利用した勝利だったと思います。
今場所を盛り上げたのは、稀勢の里の両横綱を破る活躍です。160kgの重さ、左四つの型など横綱に十分対抗できる素質はある稀勢の里ですが、以前は闘争本能を表に出しすぎて取組内容を覚えていないほど熱くなることが多々ありました。大関になってからは冷静に取ることを覚え、どっしりした重さを生かした相撲が取れています。
今場所の13勝2敗は北の湖理事長自ら「優勝に準ずる成績」とお墨付きを与えており、来場所優勝なら横綱ということになるでしょう。日本人の優勝、日本人の横綱は両方ともしばらく出ておらず、稀勢の里への大きな声援はそれを期待する声だと思います。来場所はたぶん国技館に行くと思いますが、楽しみができました。
下位の力士では、注目の遠藤は6勝9敗と負け越しました。解説の秀ノ山親方(元琴錦)によれば、武双山や雅山あたりと違って、遠藤にはまだ立ち合いの威力がないとの指摘です。今場所は足首の剥離骨折が完治せず、ほとんど稽古ができない状態の場所だったので、十両に落ちないだけで手一杯だった印象は受けます。それでも、上手まわしを引いたときの相撲のうまさは一級品なので、是非万全な体調で初場所は出て欲しいと思います。
私の注目力士、新入幕のエジプト出身、大砂嵐は7勝8敗と惜しくも負け越しました。十両以下では突き押しで力で持っていく相撲で勝てましたが、幕内ではまわしを取って引き付けて出る相撲にモデルチェンジしていました。まだ、投げで崩すなどの相撲技術などは荒削りですが、上体の力の強さは面白い存在で、是非相撲のノウハウを覚えて、いい力士になって欲しいと思います。