明日の朝、なでしこジャパンは女子W杯決勝のアメリカ戦です。その前に見ておかないと感動が薄れるという理由で、今準決勝のイングランド戦のビデオを確認しました。イングランドは強い相手でした。映像を観ている限りでは、幸運なオウンゴールの決勝点で、なぜ勝てたかわからない試合という印象です。
イングランドは4-3-3の布陣で、中盤ではあまりつながずに縦に蹴ってきます。なでしこに比べると、その精度は高くない印象でしたが、それでもJスコット(8番)、ウイリアム(4番)ら170cm台を多く揃えるイングランドは、なでしこの感覚では届かないようなボールに足が届くという優れた特性を持っています。
なでしこが、この試合で勝負できる展開に持ち込んだのは、序盤を耐えられたからでした。イングランドのような、強さを持つチームはなでしこに対してはパワーで潰しに来ます。その圧力に屈して序盤で失点すると、そのまま逃げ切られてしまいますが、なでしこは序盤をゼロでしのいで、PKで先制点を得るところまではプラン通りの戦いでした。
しかし、シビアに見てしまうとこの日のなでしこの内容は良かったとは言えません。理由はなでしこのバイタルエリアの攻防戦で敗れ、この位置から何本も決定的なシュートを打たれたからです。最初のうちは、宇津木、阪口のダブルボランチが帰陣を早くして、CBの熊谷、岩清水と連携して数的優位を作ってボールを奪っていましたが、次第にパスミスやカウンターでバイタルエリアに侵入され、クロスバーに当たったミドルシュート、GK海堀のスーパーセーブなどに辛くも救ってもらった展開でした。
この試合で良かったのは岩淵です。不利な展開で、彼女の持つキレのあるドリブルはイングランドにも通用しており、その個人技で何度もチャンスを演出してくれました。一方的に押されるのは避けたいと、苦しい状態だったなでしこに、攻撃のチャンスをつくって流れを一時的にでも持ってきたのは大きなプレーでした。
最後は川澄のクロスを、イングランドDFの6番がまさかのクリアミスでオウンゴールとなりましたが、アメリカはたぶんこのイングランドの身体能力と高い技術を併せ持っているはずです。もし可能なら、岩淵をスタメンで起用して、最初からその個人技で勝負して欲しいと、そんな期待をしながらアメリカ戦を楽しみにしています。
イングランドは4-3-3の布陣で、中盤ではあまりつながずに縦に蹴ってきます。なでしこに比べると、その精度は高くない印象でしたが、それでもJスコット(8番)、ウイリアム(4番)ら170cm台を多く揃えるイングランドは、なでしこの感覚では届かないようなボールに足が届くという優れた特性を持っています。
なでしこが、この試合で勝負できる展開に持ち込んだのは、序盤を耐えられたからでした。イングランドのような、強さを持つチームはなでしこに対してはパワーで潰しに来ます。その圧力に屈して序盤で失点すると、そのまま逃げ切られてしまいますが、なでしこは序盤をゼロでしのいで、PKで先制点を得るところまではプラン通りの戦いでした。
しかし、シビアに見てしまうとこの日のなでしこの内容は良かったとは言えません。理由はなでしこのバイタルエリアの攻防戦で敗れ、この位置から何本も決定的なシュートを打たれたからです。最初のうちは、宇津木、阪口のダブルボランチが帰陣を早くして、CBの熊谷、岩清水と連携して数的優位を作ってボールを奪っていましたが、次第にパスミスやカウンターでバイタルエリアに侵入され、クロスバーに当たったミドルシュート、GK海堀のスーパーセーブなどに辛くも救ってもらった展開でした。
この試合で良かったのは岩淵です。不利な展開で、彼女の持つキレのあるドリブルはイングランドにも通用しており、その個人技で何度もチャンスを演出してくれました。一方的に押されるのは避けたいと、苦しい状態だったなでしこに、攻撃のチャンスをつくって流れを一時的にでも持ってきたのは大きなプレーでした。
最後は川澄のクロスを、イングランドDFの6番がまさかのクリアミスでオウンゴールとなりましたが、アメリカはたぶんこのイングランドの身体能力と高い技術を併せ持っているはずです。もし可能なら、岩淵をスタメンで起用して、最初からその個人技で勝負して欲しいと、そんな期待をしながらアメリカ戦を楽しみにしています。