Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

奇跡的なオウンゴール(7/2なでしこ対イングランド)

2015-07-05 17:58:40 | レディース
明日の朝、なでしこジャパンは女子W杯決勝のアメリカ戦です。その前に見ておかないと感動が薄れるという理由で、今準決勝のイングランド戦のビデオを確認しました。イングランドは強い相手でした。映像を観ている限りでは、幸運なオウンゴールの決勝点で、なぜ勝てたかわからない試合という印象です。

イングランドは4-3-3の布陣で、中盤ではあまりつながずに縦に蹴ってきます。なでしこに比べると、その精度は高くない印象でしたが、それでもJスコット(8番)、ウイリアム(4番)ら170cm台を多く揃えるイングランドは、なでしこの感覚では届かないようなボールに足が届くという優れた特性を持っています。

なでしこが、この試合で勝負できる展開に持ち込んだのは、序盤を耐えられたからでした。イングランドのような、強さを持つチームはなでしこに対してはパワーで潰しに来ます。その圧力に屈して序盤で失点すると、そのまま逃げ切られてしまいますが、なでしこは序盤をゼロでしのいで、PKで先制点を得るところまではプラン通りの戦いでした。

しかし、シビアに見てしまうとこの日のなでしこの内容は良かったとは言えません。理由はなでしこのバイタルエリアの攻防戦で敗れ、この位置から何本も決定的なシュートを打たれたからです。最初のうちは、宇津木、阪口のダブルボランチが帰陣を早くして、CBの熊谷、岩清水と連携して数的優位を作ってボールを奪っていましたが、次第にパスミスやカウンターでバイタルエリアに侵入され、クロスバーに当たったミドルシュート、GK海堀のスーパーセーブなどに辛くも救ってもらった展開でした。

この試合で良かったのは岩淵です。不利な展開で、彼女の持つキレのあるドリブルはイングランドにも通用しており、その個人技で何度もチャンスを演出してくれました。一方的に押されるのは避けたいと、苦しい状態だったなでしこに、攻撃のチャンスをつくって流れを一時的にでも持ってきたのは大きなプレーでした。

最後は川澄のクロスを、イングランドDFの6番がまさかのクリアミスでオウンゴールとなりましたが、アメリカはたぶんこのイングランドの身体能力と高い技術を併せ持っているはずです。もし可能なら、岩淵をスタメンで起用して、最初からその個人技で勝負して欲しいと、そんな期待をしながらアメリカ戦を楽しみにしています。
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炭谷のリード(7/4西武対ロッテ)

2015-07-05 15:17:05 | 他スポーツ
昨日は西武対ロッテの野球中継を見ていました。西武の先発投手は十亀でした。西武の先発投手では、球の力で抑えられる岸孝之や菊池雄星は、捕手の炭谷にとっては比較的リードしやすい投手ですが、スローボールの下手投げ牧田和久や球威はあるが制球に難がある十亀剣はリードしにくい投手でしょう。

そんな十亀の良し悪しは、比較的簡単に見分けられます。良いときはストレートでストライクが取れますが、悪いときはストレートがまったくストライクにならず、比較的コントロールの良いカーブでストライクを取ってカウントを整えざるを得ません。

悪いときは、そのカーブを狙い打たれて序盤でKOされることもありますが、炭谷は十亀のリードの仕方は既に習得した雰囲気です。この日はストレートでもストライクは取れていましたが、決め球のカーブのバリエーションが豊富でした。インコースとアウトコースに投げ分けるだけでなく、打ち気に逸る相手4番デスパイネには、意図的にボールのカーブを投げて空振り三振を取りました。

この能力は、高卒二年目の森友哉には真似できない能力で、打つ方は1割台の炭谷を外すことができない理由です。一軍の捕手は、極端な話、所属球団の全投手をリードできるくらいでなければならず、打てば何でもOKという訳にはいかないでしょう。盗塁阻止率がクローズアップされる炭谷ですが、見れば見るほど守備面の貢献に気付く、いい選手です。

ロッテでは二塁手クルーズの守備が見て面白いポイントでした。メジャーでの通算打率は2割3分と、決して強打者ではありませんでしたが、守備は自らアピールポイントに選ぶほどで、守備を生かしてメジャーで下位打線を打っていた選手です。

見ると打球への最初の一歩が早く、抜けそうな当たりを逆シングルでアウトにしています。悪い体勢からの送球も安定しています。ロッテでの打率も2割7分と、助っ人としては物足りない数字ですが、今の時代、外国人は4番とは限らず、戦力になればよしという考え方なのでしょう。
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