Kobby loves 埼玉&レッズ

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大相撲のレジェンド(旭天鵬)

2015-07-26 20:33:01 | 他スポーツ
今日の大相撲名古屋場所、優勝は横綱白鵬に決まりました。得意の左四つに組んでからは盤石の相撲で鶴竜を寄り切り、決定戦を待たずに優勝を決めました。白鵬は鶴竜に対し、わずか4回しか負けていない相性の良さを誇っており、変化がなく普通の四つ相撲という力士にはそう簡単には負けない地力は今でも持っています。

今日の注目は、前頭11枚目の40歳のベテラン、旭天鵬の土俵でした。旭天鵬は今日まで3勝11敗と大きく負けが込んでおり十両陥落は免れない成績で、今日の栃ノ心戦も得意の左上手を引きながら寄り切れず、栃ノ心に逆に上手を引かれて力負けした完敗でした。本人は以前から「十両では取らない」と口にしており、まだ明言こそしていませんが、最後の土俵になる可能性はあります。

旭天鵬の思い出は数知れません。平成4年に、初めて元大関旭国の大島部屋がモンゴル人をスカウトした1期生です。同期には元幕内旭鷲山がいます。旭鷲山は引退し、今はモンゴルで政治家をやっており、歳月の長さを感じます。40代の幕内力士は、昭和20年代の名寄岩以来という、息の長さを誇る力士です。

旭天鵬には、何度か危機がありました。一度目は若手時代の下積みに耐えられず、一度モンゴルまで帰国したことがあります。大島親方がモンゴルまで出向いて説得して現役を続行しました。あのときに大島親方がモンゴルに足を運んでいなければ、今の旭天鵬はなかったでしょう。

また、二度目は幕内時代、禁止されている車の運転をして交通事故を起こし、謹慎処分で一場所全休して十両に落ちたことです。このときは恵子夫人に「辞めたい」と口にしていましたが、夫人の説得で現役を続けたことがあります。十両からはすぐに幕内に復帰し、今まで幕内在位99場所、幕内勝利800勝などの大記録を達成するに至っています。

もっとも、朝青龍や旭鷲山などのモンゴル出身力士は、足技などのモンゴル相撲の技を時折見せることがあります。旭天鵬にそれがない理由は、実は彼はモンゴル相撲の経験者ではなかったのです。モンゴルではバスケットボールをやっていたところを、大島部屋にスカウトされたので、旭天鵬のあの普通の四つの相撲は、日本で覚えた相撲のノウハウです。

旭天鵬の最大の金字塔は、2012年5月場所の平幕優勝です。当時、戦後の最年長優勝記録は長年羽黒山の37歳で、その記録を意外な力士が更新したと話題になりました。12勝3敗、栃煌山との決定戦を制しました。たとえ十両に落ちて現役を続けたとしても、旭天鵬を10月のさいたま巡業でまた見るのは厳しいかなと思うので、記憶を記事にしてみました。

追記:昨日旭天鵬は引退を表明し、年寄「大島」を襲名することになりました。
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できることはやった(7/25名古屋対浦和)

2015-07-26 11:55:40 | 浦和レッズ
昨日の名古屋戦、敗戦という結果は非常に残念です。ただ、前半で森脇が退場して10人になりながら、その数的不利の状況でできることはやってくれました。あと一つ、武藤か興梠が決めていれば引き分けに持ち込むことも可能だったと思います。

当初、名古屋が非公開練習を多用していたこともあって、相手の出方を読むのに浦和サイドは苦労していました。左アウトサイドが予想された永井がトップ下で、矢田がボランチにいるなど、名古屋は相手の意表を突くことには成功していました。しかし、最初ボールを支配していたのは浦和でした。

この日は関根にいつもの切れがなく、相手左SB小川に対して勝つことができていませんでしたが、森脇の退場前はいいときに浦和が見せる、興梠と武藤の連携に柏木が絡む、リズミカルなパス回しができていました。それで、OGになったとはいえ、柏木のシュートで先制するところまでは勝ちゲームの内容でした。

もちろん、ミスからカウンターを食らって永井を倒さなければいけなくなった、森脇のレッドを生む原因になったプレーは検証されなければなりません。それでも、森脇を失った浦和は布陣を4-4-1に組み替え、基本興梠、武藤、高木の3人で攻めるスタイルに変更しました。その攻めが機能しており、スカパーのテレビ中継の音声で敵将西野監督の「引いていては数的優位が生きない」という苛立ちの声も拾っていました。

名古屋が5バックにしていたのが原因なので、後半名古屋はFWに永井を上げ、2トップにして浦和を攻めに来ました。それでもボールをつないでチャンスを作るまでは浦和も頑張りましたが、決勝点になった矢野紀章のシュートの場面は宇賀神のマークが遅れました。確かに、矢野紀章の裏にDF一枚が走っており、宇賀神が矢野にプレスに行くとこの選手がフリーになってしまうという、同情すべき余地はありますが、それでももう少し間合いを詰められなかったかという残念な思いはあります。

それでも、必要以上にこの連敗を深刻に捉えなくてもいいと思います。理由は敗戦の原因が比較的はっきりしているからです。浦和の、いいときにバイタルエリアでパスを何本も通すスタイルを続けていけば、きっとチーム状態は上がるはずと思っています。次の甲府戦で勝ち点3を挙げ、迷走状態に陥らないようにすることが何よりも必要です。
コメント (2)
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