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サポーターが勝たせた試合(2008年浦和対アル・カディシア)

2015-07-10 18:24:36 | 浦和レッズ
浦和のサポーターの威力は絶大とよく言われていますが、実感することは少ないです。たまに、相手監督が「埼玉スタジアムの雰囲気に選手たちがビビっていた」とコメントすると、サポーターとしてはやったと思いますが、明確な成功例を一つだけ覚えています。

それは、2008年ACL準々決勝2ndレグ、浦和対アル・カディシア(クウェート)戦です。初戦を2-3で落としていた浦和は勝利が必須条件の試合でした。アル・カディシアのホームスタジアムは駒場サッカー場くらいの大きさで、埼玉スタジアムを見たアル・カディシアの選手たちは、すっかり観光気分で、「ここがW杯の準決勝の会場だよ」と親戚縁者に見せるためか、記念写真を試合前に撮っていました。

これを見て、「このスタンドから一斉にブーイングを浴びせればきっと効果があるだろうな」と確信しました。また、アル・カディシアは戦い方もバランスが悪かったです。4バックでありながら左SBが上がりすぎており、右SBもタッチライン際に残って内に絞っていませんでした。そのため、CBのファデルとアルシャマリの間には広大なスペースが空いていました。

これなら、当時タイプ的に合わないことがサポーターに不満だった、二人ともターゲットマンのエジミウソンと高原直泰の2トップにとって、最もやりやすい相手でした。もちろん、アル・カディシアも、ACLの準々決勝に残るくらいですからいい選手はいて、トップ下のチュニジア代表ベン・アシュールは当時Jリーグ最強のボランチの阿部勇樹を振り切る個人技を持っていました。

打ち合いになったら嫌だなと思っていましたが、相馬の先制ゴールが早い時間で決まって楽に見られた試合になりました。アル・カディシアのGKが、ブーイングを嫌がって耳を手でふさいでゴールキックをしていた姿を見て勝利を確信しました。

あの当時のエンゲルス監督の采配は、博打性の奇策が当たらずあまりいいイメージは持っていませんが、この試合だけは会心の試合として、今でも鮮明に覚えています。
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