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遅かった相手の戻り(6/11日本対セルビア)

2021-06-11 22:36:34 | ワールドサッカー
今日の日本代表セルビア戦は、1-0で日本の勝利に終わりました。欧州各国が親善試合の「囲い込み」を行い他大陸とほとんど対戦しなくなったので、今回欧州選手権に出場しないセルビアとの対戦は、2018年W杯ロシア大会のベルギー戦以来の欧州相手の試合でした。もっとも、昔「欧州のブラジル」と呼ばれた華麗な個人技をイメージしていたセルビアは、実際は違うイメージのチームでした。

そう感じたのはセルビアの出方にあります。セルビアは屈強なCBタイプを3人置く3バックで自陣を固め、両アウトサイドも引かせて5バック気味に戦う時間もありました。日本が逆サイドに振ろうとしてもサイドにスペースが空かないので、中央からの縦パスで攻めようとしましたが、セルビアはダブルボランチで中央を閉め、日本のパス回しを最後のところでは許さない強さを見せてきました。

また、セルビアは攻めもフィジカル主体でごりごりと来るチームで、不利な体勢でも強引にシュートを狙ってくる相手でもありました。ベストメンバーではなく、攻撃陣は主力選手が来日していないセルビアですが、今は東欧で一般的となっているフィジカルの強さを生かすチームということが見えてきました。もっとも、セルビアは弱点も比較的はっきりしているチームでもありました。

それはスピード不足です。特にDFは裏へのボールに弱く、日本の飛び出しがたまたまオフサイドにかかってピンチは逃れましたが、あわや独走という場面は何度か見られました。日本が、FWを古橋からオナイウに代えて、攻め方を変えた後半にその弱点を突く攻めを見せました。その攻めは高い位置からプレスに行くことでのショートカウンターでした。

セルビアの戻りが間に合わないので、日本の攻めの分厚さを出せる展開に持ち込みました。たまたま、ゴールの形はCKからのサインプレーでしたが、それ以外にも高い位置で持ってセルビアゴールを脅かす展開を作れました。セルビアのカウンターには、スピードで勝てる日本DFが確実に対応しました。南野の独走からオナイウが押し込んだもののオフサイドだった場面は、日本の速い攻めが機能した場面でした。

1-0のスコアの割には中身があった勝利だと思いますが、この相手ならもっと点を取っておきたかった思いもあります。それでも、セルビアの弱点を確実に狙うことはできたので、あとは最後のところだけです。それが難しいタスクなのは承知ですが、W杯で上位に行こうとするなら解決しておきたいところでしょう。(写真はゴールの伊東純也です。)
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