Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

何か持っている(山野辺翔)

2020-10-21 22:20:27 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、先発浜屋が6回無失点の好投を見せたものの、味方打線がメヒアのタイムリーの1点のみと援護がなく、7回に1点を失い同点にされます。その後は森脇、増田とつないで辛くも同点で9回裏に持ち込むと、2死1,2塁のチャンスに昨日もサヨナラ打の山野辺翔選手がライト前にしぶとく転がすヒットで、西武はサヨナラ勝ちを収めました。今日はその山野辺翔選手を取り上げます。

山野辺は去年、社会人野球の三菱自動車岡崎からドラフト3位でライオンズに入団してきました。アマチュア時代は、桐蔭学園高校時代は松井裕樹の桐光学園に敗れて甲子園出場はならなかったものの、桜美林大学時代に活躍し、同期の佐々木千隼投手(現ロッテ)とのコンビで桜美林大を初の首都大学野球リーグ優勝に導いています。

三菱自動車岡崎でも入社1年目からレギュラーでしたが、西武では二塁手として期待されての入団でした。もっとも、新人の年のキャンプは外崎が二塁手と右翼手の両方の準備をしてキャンプに臨み、二塁手の山野辺と右翼手の木村がポジションを争う格好になりました。この勝負は木村の勝ちに終わり、木村は自己最多の130試合に出場するブレイクを見せますが、山野辺は一軍定着はなりませんでした。

それでも、山野辺は二軍公式戦でも腐ることなくプレーし、イースタンリーグで盗塁王となって今季に賭ける気持ちを見せます。今季、山野辺の出番は代走が多く、栗山や中村が塁に出たときのチャンスでの代走が主な役割でした。それでも、足があるということは少ない打席のチャンスもあるということで、2割5分前後の打率をキープして「いつでも行ける」準備はできていました。

山野辺が出るとすれば二塁手なので、外崎が右翼手に回ったときです。昨日は初めての2試合連続スタメンでしたが、昨日のサヨナラ打を見て何かツキを持っていると感じた辻監督が、今日もスタメンで起用してきました。今日の打席では、代打を出されずにそのまま打たせてもらったことで期待を感じて、その通りのヒットで期待に応えました。

山野辺は背番号も一桁の4番ですし、社会人出身ということで26歳ともう若手ではないことから、こういう活躍は期待されていたでしょう。それでも、二日続けてのお立ち台は「何か持っている」と期待したくなります。CS出場には大きな連勝が必要で厳しい道ですが、選手は諦めていないので期待したいです。
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高橋朋巳、現役引退

2020-10-20 21:57:52 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、抑えの増田が打たれて同点にされたものの、9回裏に外崎が二塁打で出塁すると、続く山野辺のライトフライをライトとセカンドがぶつかって落球したことで外崎が還り、劇的なサヨナラ勝ちになりました。今日の試合前、元西武の抑え高橋朋巳投手の現役引退が発表されていました。本人のコメントによれば8月に打撃投手で登板したときに痛みが出て現役続行は無理と感じたようです。

高橋朋巳は2012年、社会人野球の西濃運輸からドラフト4位で西武入りしました。西武の場合、下位で指名する社会人の投手は中継ぎとして育てることが多く、高橋朋巳も入団から中継ぎで期待されました。新人の年はコントロールがあまりにも悪いので、当時の渡辺久信監督が一度までは四球を出してもいいタイミングで起用することを考えていました。

それでも、高橋朋巳はタフな投手で、半年間投げ続けるプロの中継ぎのハードワークができる選手でした。7回を抑える中継ぎになったのち、2014年に抑えになって29セーブを挙げた実績を評価されて、2015年の田辺監督時代に、8回を増田、9回を高橋朋巳が抑える勝ちパターンを作ろうとした時期もあります。球速は147km前後と普通の投手の高橋朋巳ですが、勝負度胸を持っているところは抑え向きでした。

序盤は抑えのポジションを守り、22セーブを挙げますが、7月になって疲労が溜まってくる頃になると打ち込まれ始め、「投げるのが怖い」というようなコメントも発しています。今思えば、彼が抑えというポジションにいたのはこの2年間だけでした。左腕投手で、牽制球などが上手いことから「抑え向き」と言われていましたが、その後は抑えに返り咲くことはありませんでした。

その後は2016年に肘を痛めて、腱を移植するトミージョン手術を受けます。一度は2017年に復帰のマウンドを踏みますが、翌年肩を痛めて長期離脱となり、そのオフに育成選手となり背番号が三桁になります。それでも、この元クローザーの復帰を西武は期待しており、彼の背負っていた43番を今まで空き番にしていました。

ついに復帰を断念した無念は察します。二軍公式戦で引退マウンドに立つ予定ですが、本人曰く「ホームベースに届くかどうかもわからない」ほど悪い状態のようです。それでも、全盛期は短かったものの、抑えというしびれるポジションを2年間務めてきた実績は、何かの形で生きるはずです。彼の今後の人生が豊かなものであるよう、願っています。
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仙台戦マニアック分析

2020-10-19 22:19:46 | 浦和レッズ
前半で3-0とした浦和としては、気を付けるべきことは前半で一枚イエローカードをもらっている宇賀神を早めに替えることと、仙台に連続攻撃を許さないことです。仙台はアンカータイプの椎橋を下げてより攻撃的な松下をボランチに置いて反撃を狙ってきますが、浦和にこれ以上はない追い風になったのは、汰木の左からのクロスを興梠が頭で合わせて4-0とさらにリードを広げたことです。

懸案だった宇賀神については、後半7分に山中亮輔と交代させて退場のリスクを減らすことができました。この交代と同時に、興梠に代えてレオナルドが出てきます。レオナルドはここまでチームトップの9得点を挙げていますが、ここのところのホーム4連敗中は相手にマークされて消されていました。

そんな不振のレオナルドにとっては、仙台がリスク覚悟で攻めに出なければならない展開で入ったのは幸運でした。交代からすぐに、武藤のパスからポスト直撃のシュートを放ち、調子は良さそうだというのは伝わってきました。いいボールをもらって生きるレオナルドのようなタイプには、この日のようにMFのマルティノスと汰木が好調というのは大きな追い風です。

67分、マルティノスが個人技で左サイドを崩したチャンスに、レオナルドはボールを受けられるゴール前に入っており、マイナスのクロスを当てるだけのゴールで5-0とし、試合は完全に決まりました。レオナルドは最後に関根のクロスを後ろ向きにトラップして反転するシュートを放ち、6-0とするゴールも決めています。

仙台では、59分にクエンカに代えて投入された長沢が脅威でした。長沢は長身を生かしてクロスにヘディングで合わせるFWで、78分にはクロスバー直撃のシュートも放たれていますが、何とか乗り切れました。ゲデスがあまり目立っていなかったので、もう少し早く長沢に賭けても良かったかもしれません。

この6-0という勝利は、浦和にとって今季初となる「圧勝」でした。仙台のDFライン裏にスペースがあったことと、汰木やマルティノス任せにせずに素早くフォローに来られたことが勝因になりました。こういうサッカーもできるのですから、もっと最初から攻めるサッカーを見たいです。次のC大阪戦は守備の強い相手で同じようにはいかないでしょうが、攻めることで勝利に近づいて欲しいと願います。













































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縦に速く(10/18浦和対仙台)

2020-10-18 22:24:19 | 浦和レッズ
埼玉スタジアムから帰ってきました。今日の浦和対仙台は、浦和の6-0での圧勝に終わりました。立ち上がり、浦和の攻め方を見ていましたが、左サイドから長いボールでのサイドチェンジを右MFのマルティノスに通したのが最初の合図でした。左MFの汰木も好調で、縦へのロングパスを正確にトラップして、対面の右SBの飯尾を振り切る攻撃も見せていました。

仙台は4-2-3-1で、クエンカをトップ下に置いてサイドのMFの道渕と石原崇兆の両サイドに振りたい意図でした。1トップのゲデスにはあまりボールを入れられていませんでしたが、アンカーの椎橋をCBの間に下げて3バック気味にして、ボールを回すサッカーをしたい印象でした。しかし、浦和のサイドのMFがボールを受けたときの、浦和のフォローがこの日は早かったです。

そのフォローの速さが先制ゴールを生みました。興梠のキープから、汰木が左サイドで持ち、マイナスのパスを走り込んだボランチの長澤が受けて仙台ゴールを破り、浦和が先制します。仙台はボールを回すものの、中央での槙野と岩波の守備を崩せず、浦和の縦パス主体のサッカーを受け切れない展開になってきます。

カウンターを狙うときにマルティノスに回すのは、浦和の一つの勝ちパターンですが、この日はその縦への走りで何度もチャンスに絡んでいました。その好調さは別の効果も生み、前半30分過ぎの直接FKに自らキッカーを志願し、うまくゴールの上隅に曲げたボールを蹴り込んで2-0と大きな追加点を得ることになります。

さらに、DFライン裏に走り込んだ興梠のドリブルを、相手GKヤクブが倒してPKになります。これを興梠が自ら蹴り、相手GKの読みは合っていたもののサイドに厳しく蹴って3-0と大きな差をつけます。仙台は左SBの柳がマルティノスに対応できないとみて、前半のうちに左SBを蜂須賀と交代する、苦しい采配を打たざるを得なくなります。

浦和の攻めがいいと思えた理由は、仙台にカウンターを食らいにくかったのもあります。ボランチの長澤、エベルトンのところで回収が効くので、マイボールで押し込んでも不用意に失わず、最悪でもバックパスで終わることができていました。これは後半も有望ではと思いながら、ハーフタイムの笛を聞いていました。

後半戦については明日以降にマニアック分析で補足します。









































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4バックのSBが好き(山中亮輔)

2020-10-17 21:49:59 | 浦和レッズ
コートジボアール戦はなかなかビデオを見る時間が確保できないので、先日撮ってきた写真の中からネタを探すと、浦和の左SBのポジションを争う、攻撃的なSBの山中亮輔選手を取り上げます。クロスを上げる動きが得意で、見た限りでは3バックの左アウトサイド向きのようですが、本人が言うには「4バックの左SBの方がやりやすい」とのことです。

その理由は、ジュニア時代からトップ昇格まで長い時間を過ごした柏での経験が大きいのではと思います。柏は4バックのチームで、そこでポジション争いも繰り広げましたが、その後千葉、横浜FM、浦和と渡り歩いてきました。攻撃面ではFKキッカーでもあり、頼れる攻撃力を持っていますが、守備に回ると相手のクロスにマークミスをするなど弱さもあります。

現在、左SBのポジションは山中一歩リードの感はありますが、ここ数試合では宇賀神が使われています。宇賀神は体力レベルが高く、連戦になってもコンディションが落ちにくいという強みがあり、山中がポジションを奪回するには途中出場の際に攻撃力でアピールしたいところです。今季、ミドルシュートからゴールも決めていますが、意外にもこれが浦和での初ゴールでした。

左足のシュートとクロスに強みがあるタイプの選手なので、宇賀神のように右でも起用できるというわけにはいかない選手です。左SBという、一個しかないポジションを狙うしかないですが、関根とは波長が合っており、うまく追い越して拠点になり、関根の攻撃力を生かすこともできます。それでも、去年あまり起用されなかった選手なので、彼を戦力にできたのは浦和の一つの成功です。

これからは、やはり左SB定着を期待したいです。今季は連戦が多く、どうしても総力戦で戦うしかないシーズンです。宇賀神の起用も選択肢にはありますが、やはり世代交代は必要でしょう。その左足から、ゴールやアシストが数多く見られるよう、残りのシーズンも期待したいです。
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キバナコスモス

2020-10-16 23:02:53 | 埼玉
季節は秋も深まってきています。夏場からずっと咲いてきた写真のキバナコスモス、今頃がちょうど見頃です。この花を見ていると、昔母と出かけていた秩父の札所巡りの旅を思い出します。当時は最初の札所まではタクシーやバスを使っても、札所の間は可能な限り歩いていたので、秩父の道路沿いに植えられていたこのキバナコスモスは印象的でした。

今でも、この花を見ていると、母と旅したあの時の風景が思い出されます。あと4か所残して中断中の札所巡り、いつか残り4つを達成したいものです。
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仙台戦プレビュー

2020-10-15 22:54:48 | 浦和レッズ
今度の日曜日、浦和はホーム埼玉スタジアムでベガルタ仙台と対戦します。水曜日にアウェイの柏戦で難しいミッションだった勝ち点1を持ち帰り、チームのムードはいいと思いますが、中3日の強行日程のためスタメンは何人か入れ替わるでしょう。誰を入れ替えるかの予想は困難ですが、4-4-2で自陣に2ラインを引く戦い方は変えないでしょう。

対戦相手の仙台は、J1での指揮は初めてとなる、選手時代はG大阪でプレーしていた木山監督が率います。前回、浦和と対戦したときは4-3-3の布陣で、両ウイングからのクロスを中央のFWに合わせるチームでした。その試合は、興梠のゴールが決勝点となって2-1で勝利していますが、内容的には苦戦で、今回も楽に勝てる相手ではないことは承知しています。

仙台は思い切ってスタメン全員を入れ替えるような采配も見せるチームで、若手育成とコンディション面も考えての起用でしょう。成績的には勝ち点13で16位と振るいませんが、降格なしのルールを利用して来年につながるチームを作るのもありです。もっとも、仙台は浦和相手に埼玉スタジアムで勝ったことがないというジンクスもあります。

浦和としては、サイドのMFのところがきつい戦いになるでしょう。どうしても、ウイングを張らせる仙台のようなチームには、サイドのMFが守備に行かないと人数が足りなくなります。サイドのMFは攻撃で使いたいでしょうが、大槻監督の2ラインを引く戦い方だと、彼らが守備に行かないとチームの守備が成り立ちません。マルティノスあたりは苦手な守備に走らされ、苦しそうにも見えます。

今回の試合を終えると、次の試合は土曜日のC大阪戦となり、少し空きます。日程的には強行日程が続く今季で、選手たちはきついでしょうが、何とか相性の良い仙台から勝利を得て、チーム状態を上げていって欲しいものです。
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クサギの実

2020-10-15 22:20:47 | 埼玉
森林公園で見かけた、「クサギ」の実です。写真の青い部分が実、ピンク色ががく?でしょう。自然界の色とは思えない、カラフルな植物ですが、燃やすと臭いが出るので、臭い木から「クサギ」という名前が付いているのはちょっと残念です。

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堅守速攻を狙った浦和(10/14柏対浦和)

2020-10-14 22:59:58 | 浦和レッズ
今日の浦和対柏のアウェイゲームは、1-1の引き分けに終わりました。4-2-3-1でオルンガを1トップに置く柏は、早めにクリスティアーノと神谷の両サイドハーフに回してから、クロスをオルンガ向けて放り込んできました。これに対し、浦和はできるだけオルンガの手前でカットする、もしオルンガにボールが行ったら二人でマークに行くと対策を打ってきました。

それでもさすがJ1得点ランキングトップのオルンガなので、シュートは放っていますが、この守備が効いてオルンガはノーゴールに終わりました。まずは浦和としてはやることは一つできた格好です。次に浦和が狙ったことは、自陣に2ラインを引きながら、縦に速い攻撃を見せて柏から少ない点を得て勝ち切ることです。

それもできていたと思います。柏のDFラインと2ボランチの間にスペースが空いており、ここで興梠か武藤が縦パスをフリーで受けることができていました。序盤から何度か決定機があるものの、ものにできない展開でしたが、前半41分にマルティノスの持ちすぎを奪われてからカウンターを食らい、オルンガにDF2枚が引き付けられていた隙を狙った江坂のゴールで0-1とビハインドで折り返します。

オルンガに2枚付くという浦和の対策の逆を取った格好の失点ですが、後半に入っても浦和にチャンスがありました。汰木のクロスが武藤の頭に合うものの、シュートはGKキム・スンギュの正面を突くなどわずかに運が味方してくれませんが、浦和ボールのCKから混戦になったところで汰木のパスに興梠が飛び込みながら頭で合わせて、浦和は1-1の同点に追いつくことができました。

もっとも、相手の柏はさすがはベテラン監督のネルシーニョが率いるチームでした。DFとボランチの間を狙われていると気付き、MF神谷に代えてDF山下を投入して3-6-1に布陣を変更し、浦和の2トップに対して3枚のDFが守りに行く対策を取ってきました。この布陣変更で、前半うまく行ったような縦パスのキープはできなくなります。

それでも、浦和は途中出場のレオナルドに合わせてから個人技を狙わせるような攻めも見せましたが、柏の3バックの守りは堅く、最後はオルンガに合わせようと何本もクロスを上げられるしびれる展開を、辛くも守り切って1-1で引き分けます。やるべきことはできた試合だったと思えるので、大槻監督が自ら言うようにこれを「続けること」です。

日本代表のコートジボアール戦のレポートはもう少しお待ちください。
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防御率3点台に乗せる(高橋光成)

2020-10-13 22:35:00 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、打線が犠飛やタイムリーなどで小刻みに取った5点を、先発の高橋光成が8回まで無失点の好投で守り切り、7勝目(8敗)を挙げることができました。私が西武ドームに見に行った2試合で両方負け投手という高橋光成ですが、今日は決め球に左打者のアウトコースに投げる「バックドアスライダー」が決まり、何度か見逃し三振を取れたことがこの結果に結びつきました。

高橋光成は群馬県の前橋育英高校からドラフト1位で西武に入団しています。夏の甲子園の優勝投手の実績があり、1年目から一軍で使われましたが、1年目こそ5勝を挙げて期待されたものの、2年目に先発ローテーション入りしたものの4勝11敗と、一軍定着を約束できる成績ではありませんでした。

彼のブレイクは去年です。この年の西武は、前年16勝の多和田が不調で二軍落ち、11勝の榎田が開幕から調子が上がらないと先発投手陣が崩壊状態でした。この年のキャンプは二軍スタートだった高橋光成は、オープン戦でアピールし先発3番手に食い込みます。9月に離脱したもののほぼ一年間ローテーションを守り、10勝6敗と西武の2連覇に大きく貢献しました。

見た目でわかる彼のブレイクの理由は、投げ方が良くなったことがあります。田辺監督時代はコントロールを気にするあまり振りかぶって止まるフォームでしたが、それを素直に投げ下ろすフォームにしたことでストレートの球速は150kmが出るようになり、変化球でもストライクが取れるようになってきました。

今日の8回無失点の好投はさすがでした。球数が120球を超えたことで自分から「無理です」と完封は諦めましたが、それでも序盤からフォークやカーブなどをいいところにコントロールしていました。ストレートが150km出ても、それだけでは抑えられないのが今の野球なので、変化球をコントロールできるのは好投の必須条件です。

この日の好投で、防御率がついに3点台になりました。それまでの高橋光成は防御率4点台が常だったので、先発ローテーションを守ってもエース格とは呼べない内容でした。3点台が当たり前に守れるようになれば、西武のローテーションの軸にも期待できます。まだ、8敗は多いですが、この打線が打てない年で7勝したのは実力がついた証明でしょう。
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