《や》 やってみて初めて繋がる身体系と思考系
孫たちが学齢に近づいて、「マーちゃん、遊ぼう!」というお誘いが恐怖に繋がり始め
ました。ちょっと前まではクチュクチュとマッサージしてあげたり、ブランブラン程度で
大喜びだったのに、今では身体はずっしり重く、対等に遊ぶ技術的には今いちという段階
だからです。
その上、カルタでも球技でもある程度勝たせてやらないと脹れっ面なので面倒なこと!
どうせ遊ぶなら、お互いにフラストレーションにならずWin-Winになりたいので、
こちらもネタ仕入れに大忙しです。で、探し当てた本が「親子で身体いきいき 古武術
あそび」(岡田慎一郎・著、2007/11 NHK出版)です。パラッと見て、幼児と大人が
楽しそうに身体を使って遊んでいるイラストが可愛く、分かりやすい印象です。
ところが前書きを読んで吃驚。一部、紹介しましょう。
「介護福祉士として現場の重労働で身体を痛めない介護技術を模索していた私は、
甲野(善紀)師範の、筋力に頼らず身体に負担をかけない武術の技の数々を体験。
実際の介護技術への活用を研究、実践するようになりました。その中で、身体の使い方を
変えることで、小さな力で大きな力が出せ、無理なく素早く動けるようになり、
しかも疲れにくくなるということを実感し始めました。」
私自身は、「中高年層が自力整体で自身をケアすることで、登山でもダンスでも
好きなことを楽しみながら、大往生の日まで寝付かない・寝付かせない」道を模索
しています。そんなこと、今更言わなくても、殆どの方が、そうなりたいと思われて
いる筈です。が、方法が分からなくて右往左往。健康食品・サプリ・筋トレ・山登り・
脳トレーニングの電子ゲームまで大人気のようです。ところが自力整体のように、
派手さがなく即効性がなさそうに見えるケアにはなかなか目を向けてくれません。
何か違うんじゃないかなぁと普段から思っているので、我が意を得たり!という心境です。
「小さな力で大きな力が出せ、疲れにくくなる」なら山での行動範囲が広がるし、
危険防止にも繋がるので大歓迎です。
では、どうやって「身体の使い方」を変えたら良いのでしょうか?
もちろん、毎日自力整体で前後左右のアンバランスを整え、滞りやすいツボを刺激して
巡りの良い身体にすることは必要です。その他に何でもイイですから、
この「古武術あそび」のように、全身を楽しく使って、身体の中心から湧き上がる力を
体験することが重要です。テニスでもダンスでも何でも良いのですが、相手がいた方が、
ゲーム性があって楽しめるし、効果を確認しやすいようです。
一般的に子供は大人に、女性は男性に、腕力や筋力的には勝てません。
ところが小さな子供でも身体の一部の筋肉でなく、全身の力を総動員して使うと
思いがけない力が出て、タイミングによっては大人を負かすことが可能になります。
この本にはこんな遊びが満載で、しかも場所や器具も殆どいらず、無料ですから
良いことづくめです。問題は、相手を探して、やってみる気が起きるかどうかです。
「そうか、身体の中心を使って全身を総動員するのだな!」と頭で理解しても、実際に
身体を動かしてみなければ効果は分かりません。実際の登山や仕事に生かすまでになりません。
昔、特に農村部では手早く効率的に作業しなければ陽のあるうちに仕事を終えられ
ませんから、身体の使い方が理にかなって上手だったそうです。信じ難い重さのものを
持ち運びすることも可能だったようです。生活に結びついているからです。
こういう仕事がなくなった現代は、教育の場で、意識的かつ積極的に
「遊びながら身につく身体使い」取り入れて欲しいものです。
孫たちが学齢に近づいて、「マーちゃん、遊ぼう!」というお誘いが恐怖に繋がり始め
ました。ちょっと前まではクチュクチュとマッサージしてあげたり、ブランブラン程度で
大喜びだったのに、今では身体はずっしり重く、対等に遊ぶ技術的には今いちという段階
だからです。
その上、カルタでも球技でもある程度勝たせてやらないと脹れっ面なので面倒なこと!
どうせ遊ぶなら、お互いにフラストレーションにならずWin-Winになりたいので、
こちらもネタ仕入れに大忙しです。で、探し当てた本が「親子で身体いきいき 古武術
あそび」(岡田慎一郎・著、2007/11 NHK出版)です。パラッと見て、幼児と大人が
楽しそうに身体を使って遊んでいるイラストが可愛く、分かりやすい印象です。
ところが前書きを読んで吃驚。一部、紹介しましょう。
「介護福祉士として現場の重労働で身体を痛めない介護技術を模索していた私は、
甲野(善紀)師範の、筋力に頼らず身体に負担をかけない武術の技の数々を体験。
実際の介護技術への活用を研究、実践するようになりました。その中で、身体の使い方を
変えることで、小さな力で大きな力が出せ、無理なく素早く動けるようになり、
しかも疲れにくくなるということを実感し始めました。」
私自身は、「中高年層が自力整体で自身をケアすることで、登山でもダンスでも
好きなことを楽しみながら、大往生の日まで寝付かない・寝付かせない」道を模索
しています。そんなこと、今更言わなくても、殆どの方が、そうなりたいと思われて
いる筈です。が、方法が分からなくて右往左往。健康食品・サプリ・筋トレ・山登り・
脳トレーニングの電子ゲームまで大人気のようです。ところが自力整体のように、
派手さがなく即効性がなさそうに見えるケアにはなかなか目を向けてくれません。
何か違うんじゃないかなぁと普段から思っているので、我が意を得たり!という心境です。
「小さな力で大きな力が出せ、疲れにくくなる」なら山での行動範囲が広がるし、
危険防止にも繋がるので大歓迎です。
では、どうやって「身体の使い方」を変えたら良いのでしょうか?
もちろん、毎日自力整体で前後左右のアンバランスを整え、滞りやすいツボを刺激して
巡りの良い身体にすることは必要です。その他に何でもイイですから、
この「古武術あそび」のように、全身を楽しく使って、身体の中心から湧き上がる力を
体験することが重要です。テニスでもダンスでも何でも良いのですが、相手がいた方が、
ゲーム性があって楽しめるし、効果を確認しやすいようです。
一般的に子供は大人に、女性は男性に、腕力や筋力的には勝てません。
ところが小さな子供でも身体の一部の筋肉でなく、全身の力を総動員して使うと
思いがけない力が出て、タイミングによっては大人を負かすことが可能になります。
この本にはこんな遊びが満載で、しかも場所や器具も殆どいらず、無料ですから
良いことづくめです。問題は、相手を探して、やってみる気が起きるかどうかです。
「そうか、身体の中心を使って全身を総動員するのだな!」と頭で理解しても、実際に
身体を動かしてみなければ効果は分かりません。実際の登山や仕事に生かすまでになりません。
昔、特に農村部では手早く効率的に作業しなければ陽のあるうちに仕事を終えられ
ませんから、身体の使い方が理にかなって上手だったそうです。信じ難い重さのものを
持ち運びすることも可能だったようです。生活に結びついているからです。
こういう仕事がなくなった現代は、教育の場で、意識的かつ積極的に
「遊びながら身につく身体使い」取り入れて欲しいものです。