
久しぶりに「がん放置療法」に戻ります。
P.104 「がん一元論」とは:
「早期発見・早期治療は正しい」という説。すなわち、
早期がんを放っておくと周囲の組織へがんが浸潤し、
他の臓器へ転移する進行がんとなり、
さらに末期がんとなって死に直面する、という考え。
いわゆる「多段階発がん説」で、これによれば、
早期発見・早期治療が正しいことになる。
近藤医師の見解は、上記の説と異なり、
P.105 がんは発生当初から他臓器へ転移する「本物のがん」と、
他臓器へ転移しない「がんもどき」の、
性質の異なる二種類のがんがある、という「がん二元論」が正等と考える。
P.101 マンモグラフィ検診で見つかる乳がんについて。
しこりや腫瘤がなくて、マンモグラフィでしか見つからなかった癌は
「もどき」です。
ところが、治療となると乳房を全摘されてしまうことが非常に多い。
P.102 2009年11月、米国政府の予防医学作業部会は
「マンモグラフィによる乳がん検診は40代の女性には薦められない」
と、勧告しました。がんを検出する精度が低く、誤った診断で
不必要な組織検査を受けさせられるなどデメリットが多いことが理由。
(2009年11月17日付朝日新聞)
P.103 (中略)ところが日本の検診関係者はこの勧告を無視し、
相変わらずマンモグラフィ検診にいそしんでいる。そして、
有名芸能人、企業、一般人らを巻き込んで
「ピンクリボン運動」なるものまで推進しています。
私自身は最近まで、朝の着替えのときに、簡単な自己検診をしていました。
が、近藤医師の理論を知り、乳がんを念頭にチェックすることは止めました。

