

P.226 患者にできること、NHKに望むこと
すぐにでもできることを三点指摘しておきましょう。
一つは、これまで被害にあった人やその近縁者による行動です。
被害者や近縁者が声を上げ、世に訴えなければ被害者が増えるばかり。
第二には、マスコミ、ことにNHKに、事態の是正に動くことを期待したい。
実は今日の免疫療法クリニックの隆盛は、NHKが作り出したといって
過言ではありません。きっかけは1995年のNHKスペシャル、
「あるがん治療への挑戦、漢方薬と免疫療法」 (中略)
そして最近では、NHKはいたずらにがんワクチンへの期待を煽り、
免疫療法クリニックの経営を裏から支える結果になっている。
まぁ、マスコミが最新情報を紹介する場合に、全ての検証は不可能で、
革新的な部分と、<僅かでも>効果があった部分に着目するのは
仕方ないことなのかもしれないと、私は思います。
でも、その後、「あれは、実は!!」という番組も作って欲しいです。
医療過誤についても、日本の歪んだ治療現場についても、
もっともっと問題意識を持って、追求して欲しいです。
それが、庶民から視聴料を取っている<公共放送>の責務なのでは?