著者は教育学博士で現職は早稲田大学スポーツ科学学術院教授。
早稲田大学アクティヴ・エイジング研究所長だそうな。
筋肉に関する理論は、最近マスコミでも多く解説されています。が、
団塊世代の著者の切り口は明快で説得力があり、好感を持ちました。
以下に
私にとって新しいトレーニング法や用語が出ているのでメモします。
P.26 自立寿命:検査の数値を基準にして健康であるかどうかというより、
自立した生活を送れているかどうかが問われるべきなので、
「健康寿命」より「自立寿命」という表現の方が適切と思う。
P.29 With Aging:Anti-Aging(=加齢に抗う)ではなく、寄り添うこと。
老いを自然の流れとして、
よいことは「年の功」として受け入れ、
不自由なことがあったら知恵を絞って解決し、
その人らしさを保ちながら老いと上手につきあっていこう。
そんなにあくせくしないで、もっと穏やかに暮らしていこう。
(中略)アンチ・エイジングが「抗・老化」ならば、
ウィズ・エイジングは「共・老化」、
アクティヴ・エイジングは「脱・老化」
(2002年WHO・第二回高齢者問題世界会議で採用された)
あぁ、この三つの言葉の流れは、
私が現在取り組んでいるミュージカルのテーマそのものです。
主人公(初老猫)のKoMariaは、必死の努力で「老いと闘い」、
Carmenの歌と踊りに挑戦し続けで怪我をし、老猫ホームに入所。
そこで色々な騒動を引き起こし、
<若者と同じことは出来ないのだ!>という現実を受け入れて
ハバネラのメロディーで
「今出来ることを楽しめばイイの、素敵な仲間と一緒に!」と歌いあげます。
これを練習することで、少なくとも現在の私はアクティヴに暮らせています。