
昨日は本公演を翌日に控えての、土壇場・練習でした。
今回のミュージカルで、私の役どころは、
「不動産やITで抜け目なく食い扶持を稼いでいる家族の一員。
いつも何か、どこか物足りない三姉妹の長女」です。
三姉妹の欲の矛先は、其々<色欲、食欲、酒欲>ですが、
もちろん出演者の日常や性格とは関係ありません。むしろ、
真逆に近い人間性に挑戦する楽しさを味わっています。
私が演じる長女の色欲は、シンデレラ願望で、
「どこかに素敵な王子様が居て、私を探し出してくれるはず」。
(現実の私は「王子様なんて、不要! 自分の人生は自分で
切り開くわよっ!! ついて来たいならOKだけど・・・・・)
次女の食欲は、フツーの女性が陥り勝ちの、
「なぁ~んか、生き甲斐が見つからなくてイライラして、
食べることで誤魔化しているの」。
三女の酒欲は、ちょっと複雑で、過去のトラウマです。
幼馴染の恋人が亡き後、何もする気が起こらず、酒浸りに。
ミュージカルの中の歌では、彼女は気持ちを切り替えて
「嫌よ、こんな生活は、もう卒業よ」と歌い上げます。
シナリオを描き始めた時は、ここまで深淵な意味づけはなく、
選曲が終わり、歌詞を書き換える中で、育ってきた内容です。
これが<素人手作りミュージカル>の醍醐味です。
出演者は自分が演じる役を掘り下げ、自分なりに解釈します。
三人の台詞の中で矛盾が生じていないか、話し合いながら、
動いていると、次第に感情移入して、リアリスティックに。
今回の3人は、一人が昨年福島に転居し、一緒の練習時間が激減。
メールで音源を送ったり、意見を交わしたり、まさにIT様様の
ミュージカル研究会です。演技のつたなさや、歌詞の分かり難さは
夫が<説明場面の背景>や<字幕>を作ってカバーしてくれ、
こういう活動そのものが、老化防止に役立っていると思います。