9/10から9/24まで延々とご紹介した久坂部医師の本。
これもとても刺激的な内容で付箋だらけになりました。
p.100 医療は死に対しては無料です。
いえ、むしろ弊害が多い。
患者さんが寿命を迎えつつあるとき、医療行為は
すべて無駄で有害です。
点滴をしても、含まれている薬剤やカロリーは
吸収されず、単に血液を水で薄めているだけです。
入れ過ぎた水は肺にしみ出して、患者さんは病室で
溺死の状態になります。
酸素マスクなども、本人はいやがっているのに
死ぬ間際までつけさせることを義務のように心得て
いる人もいますが、つけて楽になるものなら、
はずそうとはしません。
血液検査もX線検査も無駄で、患者さんに
痛い目や苦しい思いをさせるだけです。
しかし、患者さんが運ばれてくると、病院は治療をせざるを得ず、
治療をするためには検査も必要となって、患者さんに苦痛を
強いることに・・・・・
p.101 救急車もおなじです。超高齢者が意識不明になったり、
重症の肺炎になったとき、救急車が呼ばれると、
救急隊員は内心、
どうしてそっと死なせてやらないんだと思うそうです。
しかし、口に出して言う訳にはいかないので、やむなく病院に運ぶのです。
やっぱりね~~~、なんて感心してはいられません。
日本という国は、こうやって寄ってたかって高齢者の死を
食い物に(?)して、死にゆく人を痛めつけ、医療費を垂れ流し、
そのツケを子孫に押し付けて平気な国です。
久坂部医師のように「医師の立場で本音」を言ってくれるのは少数派。
それでも、こういう実態を知った私たち読者は、何か行動せねば!
というわけで、私の夫の場合は無駄な医療費は使わないで、
自宅で逝くことができました。
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