p.113 正確にピタリと2年後の死を予測することは困難ですが、
そろそろ準備をはじめたほうがよいという兆候は
いくつか考えられます。
たとえば、理由なしに食欲がなくなるとか、
通常の量が食べられなくなるとかです。
生きている細胞はエネルギーを必要としますから
元気なうちは食欲が湧きます。食欲が湧かなくなるのは、
細胞がエネルギーを活用する力がなくなるからです。
つまりは、身体が死に近づいているということです。
いえいえ、食欲というのは「習慣の産物」だと私は思っています。
自力整体では「午前中は消化・浄化のための時間」と捉え、
固形物は食べずに過ごしますが、慣れれば空腹感はゼロです。
私は膝痛を治したい時期は「整食法(朝食抜き)」をきっちり
実践しましたが、腸の滞留便がどっさりなくなり、膝痛が治り、
身も心も軽やかになった時期がありました。
(だからといって、久坂部医師の言にケチをつける気は皆無です。
言いたいのは、誰でも「自分が受け入れたくない理論」に対して、
自分の経験則から、どうにでも反論できるということです。)
この著書から学ぶべきは、
p.115 死ぬための準備なんて、縁起でもないと思う人も
多いでしょうが、よく考えてみてください。
毎日その日は近づいてくるのに、準備もせずにいたら、
最後にあたふたして、徒に無駄で苦しい道を選んで
後悔する危険性が高まるだけです。
生きるための努力はもちろん大事ですが、一方で
死に対する心づもりを進めておくことも必要でしょう。
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