高齢者の身体状況(要介護度)はあっという間に進むそうです。
以下、著者のクライアントさんの体験メモです。
P.136 年末にデイサービスが休みに入った途端、父は体調不良に陥り、
トイレの回数が激増しました。(中略)自力歩行できなくなって、
夜中のトイレ移動は私と妻の二人がかりで行わざるを得なく
また、介助しようとすると不安がり、体が硬直して
ますます介助困難な状況に陥り、
抱えたまま床に倒れ込む事態が頻繁に起きました
著者が憂えているのは、
ケアマネさんが考えている優先事項や対処法が建築学的知識を伴わず、
「介護者や介護される本人のためになっていないことが多い」事態です。
在宅介護が推奨され、本人もそれを望み、本人の心身に良いものなら、
家族にとっても、「心身ともに苦痛なく介護できる技術や設備の知識」が
提供されなければ片手落ちです。
上記クライアントさんの息子さんは、看取り後、腰痛を発症し、
病院に通うことになったそうです。(P.139)
安楽氏が言われるように、
「最新の福祉機器を体験したり、アドバイスを受けられる公的機関」
の開設を強く望みます。
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