1/21に本ブログでご紹介した上田教授の講演会。
行ってきましたよ~。
素晴らしかったです。
その時に推薦された書籍が上記「生きる意味」です。
2005年1月発行だから20年近く前の本なのに、
全く色褪せず、「私もそうだったわ!」と思ったり、
今も同じ?または悪化している?とさえ思える状況です。
ここは何度も読み返して味わいたい、と思う箇所だらけ。
なので、本は付箋だらけ。今日から何回かに分けて
抜き書きしていきます。
p.20 「みんなと同じ」への抑圧
「自分が本当に欲しいもの」を欲しがる。
「本当に自分が生きたい人生」を生きる。
それはあまりにも当たり前の、人間として基本的な
欲求であろう。しかし、この日本社会では長い間
その欲求は重視されてこなかった。
p.21 その反動がいま私たちを苦しめているといえるのでは
ないか。(中略)
右肩上がりの経済成長下で私たちの生活レベルは
毎年格段に向上していった。
自分自身が何を欲しいのか、自分の人生とは何なのかを
ことさらに考えなくても、「みんなと同じ」欲求を持ち、
「みんなが目指す」人生を歩んでいれば、
その十分な見返りが与えられていたのである。
(中略)「みんなと同じ」欲求を持ち、
「みんなが目指す」人生を歩むことが奨励され、
自分の人生とは何なのかなどということは、
むしろ考えないように仕向けられていたとも言える。
みんなで一丸となって経済発展を勝ち取ろう、
そのためには自分の価値観を強く持ってごちゃごちゃ言ったり、
いちゃもんをつけたりする人間は邪魔だし、効率を下げる
ことになる。
君も利得にあずかりたいなら、みんなが欲しがるものを
欲しがりなさい、というわけだ。教育の場においても、
仕事の場においても、
自分の頭で考え、独自の行動をとる人間は歓迎されない
どころか、忌避され、ときには罰せられることもあった。
私はこの「高度成長経済の落とし子」ともいうべき、団塊世代。
学生時代は、不便を感じず、こんなもんか・・・・・と過ごしましたが、
結婚し、働きながら子育てをする段になって
女性が専業主婦として家にいることを前提としたPTA活動に対し、
大いに疑問を感じて、色々な意見を言いましたが、無視されました。
一昨日ご紹介した樋口恵子氏や上野千鶴子氏が言うように、
「自分で年金積み立てをしないでも年金をもらえる」というご褒美に
働く苦労や喜び、人間として当たり前の活動を奪われた女性の勢いに
泣かされてきたのです。
あ~、腹が立つ!
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