自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

健康「いろはガルタ」  《ね》

2008-02-15 01:05:07 | Weblog
今日の花  オキザリス Variabilis White


    《ね》  ネットワーキングで 足し算を掛け算にする

 初めて入会した外部のネットワークは、女性ばかりの異業種交流会で、20年以上前のこと。
建築家や弁護士、料理研究家など専門職の方が多くて、色々な体験談や業界の話が聞け、
とても有意義な集まりで、今も続いています。

 自分で作った会もたくさんあります。思い出深いのは、「英字新聞を読む会」で、
宇宙研が駒場にあった時代です。今は宇宙飛行士になった土井隆雄さんが大学院生で、
留学生や職員組合の勇士(猛者)、研究室秘書など多彩な顔ぶれでした。
昼休み、お弁当を持ち寄り、前週に配ってあったJapan Timesの社説を読んで訳していました。

 私など英語は苦手でしたが、音楽や芸術関連の記事には強く、組合の人は政治に強く、
学生さん達はサイエンス解説に強く・・・と色々なので、無料で楽しく学べました。実際、
表面的な英語そのものは簡単に訳せても、その背景にある事情は特別に興味が無ければ
分からないことが多いものです。色々な分野・趣味の人が交わる良さを堪能しました。

 さて、突然昨日のネットワーキングのご紹介です。健康料理教室の仲間の集まりで、
新秋津という、普段は縁のない町に出かけました。えらく遠いのかと思っていたら
何のことはない、普段通っているお稽古と同じくらい、90分前後しかかからないのです。

 新しい町並みを知り、富士山が近くに感じる山波を眺め、メンバーの用意してくれた
食材の調理を手伝い、久しぶりの話(研修の感想とか、最近の新発見や体験など)に熱中、
時のたつのも忘れ、新しい料理を覚え、啓発されて幸福感をシェアし、家路につくのです。

 そして今日は別々のネットワークから二人ずつの4人が集まって、デンマーク行の相談です。
団塊世代の3人は料理教室仲間で、かつ健康体操に興味がある。もう一人は私の大事な
「家族」というネットワークのメンバーです。長男と次男が既に結婚していて、親同士、
私の実家の母までも含めてネットワークは広がり放題。旅行やパーティーを楽しんでいます。

 そんな中で次男の嫁がデンマークメンバーに入り、今、ネットでの情報収集に活躍中です。
それぞれが得意分野で何かをしながら、他人の才能に触れる歓びを感じています。

算数的には 一人+一人+一人+一人=四人ですが、ネットワーキングの場合は
  四人力=1×2×3×4ヴァリューという感じで増大していきます。
しかも良いメンバーが集まるほどに、さらに良い人が寄ってくるのも面白い点です。
こんなに魅力的なネットワーキング!やらない手はないですよ~~!

 
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健康「いろはガルタ」  《な》

2008-02-10 15:55:52 | Weblog
   《な》  何のために学び、何のために生きていくの?

 おぅ、なんでいきなりこんなに重い話題に突入するのか、自分でも驚きもものき!
発端は25日からのデンマーク研修旅行の下準備で、受け入れ先の小島ブンゴード孝子さんの
本を読み始めたことです。

 では何故デンマークか? こちらの発端は日本以外の国の人に自力整体を味わってもらい、
世界平和の役に立てないかと思い始めたことです。手始めは、どうせなら行ったことのない
地域で、少しは知人を頼れる国・・・としてスエーデンをターゲットにしていました。

 出発日まで決めて、航空券の手配にかかろうとしていた時期、子育て時代の旧い友人に
遭遇。すれ違いざま、お互いのメールアドレスとHPを確認しあいました。その彼女のHPで
デンマークに素敵な研修プログラムがあることを知り、急遽進路変更。同好の士もつのり、
<参照 http://www.hilanokumiko.jp/web/03_douraku/index.html>
団塊女性3人+若者1人の4人組でデンマーク10日間の旅に決定です。
 

 デンマークといえば、高い税金と高福祉で知られる遠い国です。せっかく行くなら
予備知識があったほうが良いので、孝子さんの本をせっせと読み始めました。
まだ1冊と2冊目の半分を読んだだけですが、ショッキングな現実が見えてきて、
少し落胆気味です。
デンマーク人と結婚して現地で暮らす一人の日本人女性の本を少しだけ読んだ、
私個人の感想でしかありませんが、落胆の理由をあげてみましょう。

1.デンマークでは人生の第1期の若者はいろいろ模索をしながら、人生の進路を自分で
  決めていくそうです。
  第2期の社会人は、男も女も自分の意思と力で家庭を築き、社会に貢献し、自分を磨く
  そうです。
  第3期の高齢者は、これらの総まとめとして、「自分らしい人生をまっとうする」ことに
  価値を見出す。つまり、<彼らがお金や学歴や寿命にも増して大切だと思っていることは、
  「最後まで自分の生き方を自分で決めること」>だそうです。

2.教育は1を遂行するための手段である。具体的には
2-1.学齢前:子供たちは保育園や幼稚園で自然に触れながら知的好奇心を伸ばし、
       全身を使い、存分に遊ぶそうです。
  「自然は楽しいだけでなく、危ない要素もたくさん持っています。日常自然に親しむことで、
  自然のやさしさとこわさを知り、また自分の限界を知ることは、子供たちにとって大切なこと。
  限界を知るということは、自分で出来るという自信にもつながります。また毎日あれだけ
  運動すれば、体もおのずと鍛えられます。」(自然幼稚園・園長談)

2-2.幼児教育(学齢期前後)の主たる目標は「遊びを通じて、自己表現力・学ぶ喜び・
   人の話を聞く能力などを身につけていく」ことだそうです。

 私はこの文章を読んだとき、日本の現状を思い出し、あまりのビジョン力の差に
愕然としました。まさに、これが有るか無いかで、人生の幸福度が違っているのだと
感じました。デンマーク式思考法が上で日本はダメだと言い切ることはできません。
でも今、日本で社会問題になっている「キレる大人(子供はもちろん!)」
「自己中(電車の中で化粧や大声)」「いじめ(DVや弱者虐待を含む)」「自殺願望」などは、
デンマークで大切にされていることが日本人の多くに欠如しているからだと思えてなりません。

 私自身は六甲山と大阪湾の自然の中で野生児のような小学校時代を過ごしたせいか、
自然から多くを学ぶことが出来たのはラッキーでした。綺麗なカードが貰えるのが嬉しくて
日曜学校に通い、賛美歌を歌う心地よさを味わったのもこの頃です。正課は不得意でしたが、
図工・体育・音楽・家庭科は自己表現の場所でした。人の話を聞く勉強や、発表能力を磨く
授業はなかったので、この面では大人になってから苦労しました。

 幸い、大きな組織で働いてきたので、注意され、本も読み、自分でも努力してきました。
今、駅員や看護士などに暴言・暴力を浴びせているのが、こういう機会がなかった若者や
大人達のような気がします。勤め人だった頃は抑制可能だった感情が、定年退職して
周囲の目や失うモノがなくなった」とたん、キレるようになったという話も聞きました。

 笑顔力の反対で、罵声と暴力で不愉快な思いどころか、理由もなく殺されたりする時代です。
国民の代表である議員さんたちの国会中継を見ていると、罵声と怒号の渦で、本当に
恥ずかしくなります。
日本人が「生きる意味」をしっかりと見据え、自分の生き様や終焉に自信を持って
暮らしていける時代が来るのかどうか、非常に心もとなく、暗澹たる気持ちです。
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健康「いろはガルタ」  《わ》

2008-02-09 10:54:51 | Weblog
    《わ》 枠をはずせば、アラ、自由!

 私の母の口癖は「そんなこと、できっこない」です。これは思考パターンの枠です。
母を反面教師として育った私は、常にWhy not?態勢です。
「ん? 素敵! 楽しそう! やってみる!!」が口癖で、しかも行動派です。
困るのは、体型や能力に完全にミスマッチなモノにでも突っ走ってしまうことです。
(私自身はちっとも困りませんが、周囲が困っていたようです。)

 その最たるものが1976年、モントリオール五輪のコマネチの演技を見た時です。
もちろんテレビでです。こんなに優雅な動きが出来るなんて、体操って素晴らしい!
コマネチの百分の一で良いから、あの優雅さに近づきたい!と思いました。

 その後数年間、語るも涙・聴くのはお笑い?という努力を重ね、私はついに
Hand spring jump<前方展開>という初歩の技が出来るようになりました。
が、どんな名選手でも20代後半ではリタイアするのに、体操経験のない、
太め(当時は次男出産直後)の28歳のオバサンが挑戦するのは、余りにも無謀でした。

 36歳で背骨が痛くなり、目黒区のスポーツ相談員という方に相談したところ、
「アンタ、本当にお馬鹿だねぇ~。そのまま続けていたら、早晩、車椅子か寝たきりだよ。
それでイイなら止めないけれど、私ならその体の柔軟性と努力するエネルギーを
もっと別の、安全な競技に活かして楽しむヨ。」とのアドバイス。お説の通りです。

 以降、ジャギーやタップダンス(これも体型にミスマッチ!)を楽しみながら
体の仕組みには興味を持ち続け、紆余曲折を経て自力整体の世界に導かれました。
天からお借りしている体なのに、無謀な使い方をしてちょいと傷めてしまったけれど、
今は自分で手入れをして、お迎えが来るまで上手に使いこなしていく自信があります。

 思考の枠は、「これをすれば体を壊す」または「やばいことが起こるかも」という
自己防衛反応かもしれません。そのため高齢化とともに、この枠は狭まっていくようです。
私は枠をかなぐり捨てて挑戦を続けた結果、自分の体はもちろん、周囲の気持ちも
傷つけてきた可能性があります。「人に迷惑をかけない」という点では母の方が
勝っているようです。

 枠が有り過ぎるのも、無さ過ぎるのも問題で、東洋医学でいう「中庸」が良いようです。
私は長年、「枠に縛られすぎている母は可愛そう(怪しからん?)」と思ってきました。
が、最近は母と喋る度に、<両極端の親子がお互いから学べるように>という
天の親切を感じています。
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Tonyちゃん

2008-02-08 23:41:22 | 猫物語
   我が家の ウエストサイド・ストーリー

 初めて映画のウエストサイド・ストーリーを見たのは小5の時でした。
もちろん感動はしましたが、10数回見るというほど狂信的ではありませんでした。
ところがその時、脳のどこかに埋め込まれた感動の種が20年近くかかって育ち、
しっかりと根を張り、私は小マリアとなりました。<フツーの皆さんには意味不明?>

 また、フツーの団塊世代に大きな影響を与えたものの一つが鉄腕アトムと
ジャングル大帝の生みの親、手塚治虫氏の漫画です。代表作は「火の鳥」だと思いますが、
私がこれを大河ドラマとして堪能したのは、大人になってからのことでした。

 私がフツーでない点は、この二つの芸術(!)が私の心と体に住み着いていることです。
19年前、我が家の一員になったトニー(アメショー・ハーフ)のお嫁さんは、もちろんマリア!
こちらは夫が益子で拾ってきた捨て猫で、惚れ惚れするような奔放な、良い猫でした。

 もちろん飼い猫に命名するだけでは飽き足らず、自分でミュージカル・シナリオを書いて、
トニーとマリアは、火の鳥のドラマのように時代を越え、場所を変え、年齢も行ったりきたり、
奔放な愛と真実を求める旅を続けるのです。

 現実の私は仕事と子育ての他に保育園や学童保育の団体交渉や父母会で大変な
時代でした。だからこそ、芝居の中なら何でも言えて、何にでもなれる一時の夢が
必要だったのかもしれません。幸い、シナリオは天から勝手に降って来る感じで、
私は大して考える必要もなく、降ってくる台詞を書き留めるだけでした。

 「笑顔力」の時に、突然大笑いまたはニンマリすることを書きましたが、実は
降ってきた台詞があまりにも可笑しくて笑っていたのです。「イイですねぇ」って
思いますか?ええ、私はとても気持ちよく、イイ状態でした。

 でも家族にとっては、主婦が突然大笑いしたり、泣いていたり、家事もせずに
1時間も歌い続けていたら、「困ったちゃん」そのものです。私自身も一時は反省するので、
常に「困り屋」でした。でも謙遜ばかりもしていられないし、名前がコマですから
開き直ってコマリアをペンネームにしました。
<目指す本質は「小マリア」、精神的には時々「困り屋」という訳です。>

ホームページのアドレス http://home.a01.itscom.net/komaria/index.html


 


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私のオキザリス

2008-02-07 10:56:07 | Weblog
  オキザリス  《パープルドレスが咲きました!》


 1月3日にバーシーカラーを紹介しました。
今日の花は正式にはヴァリアビリスの一種Oxalis purpurea(O.variabilis )で、
ホームセンターなどではパープルドレスとして売られています。

 濃い紫の葉っぱだけでも美しいのに、濃いピンクの花が来れば、もうニコニコです。
いつも玄関先のこの花に How beautiful you are! と叫んでから出かけるのですが、
思い出すのは、6年前のこの時期、
「寒いけれど頑張ってね!」と声をかけながら、前方を見ないで歩いて転んだのでした。

 数分後、右足甲の捻挫の激痛が少し落ち着いて、折れてはいないらしいと判断し、
自転車で職場へ向かいました。これがきっかけで辛い膝痛が始まり、治療法を求めて、
最終的に自力整体にめぐり合い、天職になろうとは、知る由もなかった冬でした。

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To those who love Aikido

2008-02-04 22:15:09 | Weblog
Information for people who love AIKIDO and are interested in OYAMADAI DOJO

Everybody can join Aikido class every Tuesday evening with 100yen (entrance fee).
Those who don't have formal wear can play in your free costume.

Location: Oyamadai 3-19-3, Setagaya ward, Tokyo TEL.03-3705-3344
世田谷区尾山台3-19-3
Access: Tokyu Ooimachi-Line Oyamadai station (5 mins walk)
You could reach to the website map from the page below.
http://www.geocities.jp/oyd_knd/oyd_knd/index.htm
You have to go to アクセス botton and select map.

You can see other English page in this blog introducing myself on Dec.15.
Please check it.





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健康「いろはガルタ」  《え》

2008-02-04 09:29:55 | Weblog
 《え》  笑顔力。ミラーリングで良い気の伝播!

 ここ何年か、「○○力」という表現が流行っているようです。
能力ならぬ脳力、老人力、鈍感力、忘却力、国際力、人間力、IT力、地図力、掃除力・・・
でも、衰えを正当化して開き直る感じのは、ちょっとなぁ~と思います。

 私が好きなのは「笑顔力」。<今、自分で考えた言葉ですが、何処かで見たか聞いたのが
インプットされていたのかもしれません。>
心理学分野で証明されているミラーリングに通じるものです。

具体的には、「対話している相手が笑顔なら、親近感がわいて、自分も笑顔になる。
相手が仏頂面なら自分も沈んでしまう。相手が飲み物に手を出せば、自分も・・・
と、鏡のように相手の動作に同期させると、警戒心が薄れる」という訳です。

 確かに暗い顔で打ち沈んでいる人と喋るのは辛いから近寄りたくありません。
逆にいつも明るい人には癒されるので、用事がなくても、ちょっと顔をみたくなります。
笑顔の自分をビデオや写真で見るとよく分かりますが、仏頂面よりは5歳以上若く見えます。
口角が上がって、目の下の隈が横に引き伸ばされるのですから、当然です。
作り笑いでも良いから、しょっちゅう笑顔でいるべきです。とは言っても、
笑顔以外になれないヒトは気持ち悪いもの。

 私は若い頃から、突拍子もないことを思いついて、独りで大笑いする癖があります。
最近は何でもないことに感動してニンマリすることも(涙がでることも)増えています。
脈絡なく存在していた情報が、突然必然性を持ってドッキングしたり、
新しい顔を見せてくれるときも、うれしくてニコニコ!

 山で美しいご来光を拝んだときも感動でニコニコ!
喜怒哀楽の感情の波を感じながら、生きていること・生かされていることを実感するときも
ニッコリです。
化粧品やお金を使わなくてもアンチ・エイジング対策になる「笑顔力」を活用しましょう。
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健康「いろはガルタ」  《る》

2008-02-03 14:48:30 | Weblog
 《る》 ルビさえあればルーツが分かって親しみがわく

 このブログの第一日目が「高山植物の名前」についてでした。
その時は命名に関する話題でしたが、今日は表記法です。
ん?それって健康情報なの?と思われた方、今日は頭の健康体操だと思って読んでください。

 植物園や親切な登山道・散策道では植物の名前が札に書かれています。
それはそれで有難いのですが、殆どがカタカナ表記です。
ホタルブクロ:「なるほど、この袋状の花に蛍が入っていそうなイメージだね」と、        
       一発で理解できる名前もあります。
ネジバナ:おぅ、花が茎の周りにねじれてくっついている!
カニコウモリ:ふむ、葉っぱの形が蟹の甲羅みたいでもあり、こうもりの翼みたいでもあるな。
ヤブレガサ:なるほど、ビリビリに敗れた雨傘そっくり!
では
ツマトリソウは? 妻を取る?? 誰の???
チングルマ? チンは英語の顎?? クルマは車でしょうねえ??
シナノキンバイ? 恥ずかしながら、遠い昔、初めてこの片仮名を見た私の想像したものは、
       何故かギラギラと輝く金蝿でした。
グンナイフウロ ?????

これらを漢字で書くと、
ツマトリソウ:《褄取草》:褄とは、着物の裾の左右両端<腰より下部のへり>のことで、
      <端(つま)>がもともとの言葉だそうです。
      この植物の白い花びらに薄いピンクのふちどりがたまに見られるので、
      和服の褄をつまんで持ち上げた時に見える、着物の赤い裏地に見立てたそうです。
                 「野草の名前/高橋勝雄・著/山と渓谷社)より

チングルマ:《稚児車》:梅に似た愛らしい花が終わった後、毛のついた実<そう果>が
      風車のような羽毛状になる。この状態が、「江戸時代のいっとき、幼児の髪型として
      流行った唐子髷<からこまげ>」に似ているので、稚児の風車という感じで命名。

グンナイフウロ:《郡内風露》:山梨県東部を昔、郡内と呼んだそうで、
        その郡内で初めて発見された風露草。
キンバイソウ:《金梅草》:花の色が輝くような金色で、形が梅に似ているから。

 登山道でここまで詳しい情報は必要ないでしょう。仮名表記で名前さえ分かれば、
それで満足という人も多いかもしれません。ですから以下は私の個人的な願いです。

 動植物の名前は、上記のように片仮名の後に漢字を後付けするか、
漢字にルビを振るなどして、音と意味の両方がわかるようにして欲しいのです。
日本には漢字という美しい表意文字があるのですから、それを見ることで、
命名者の意図や想像力に触れることができるし、その植物に親しみがわきます。
難しい字も、興が乗って、覚えてしまうかもしれません。

 表記法に関しては、日本植物学会や動物学会、学術会議などの取り決めがあるようですが、
再考を願ってやみません。

 ここで私の好きな、美しい漢字表記の花をご紹介します。
風露草<フウロソウ>:夏の朝しばしば、花びらに露が降りるが、この花の茎は不安定なので、
           僅かな風でも揺れて、球形の露も揺れ動くから。
舞鶴草<マイヅルソウ>:葉の形が空を舞う鶴の羽根のよう。
更紗灯台<サラサドウダン>:花冠の縞が更紗模様。ドウダンは灯(燭)台のこと。
              分岐の形が結び灯台の脚に似ているため。
雲間草<クモマグサ>:雲が去来する高山に咲くから
雪笹<ユキザサ>:笹に似た葉の先端部に雪の結晶のような小花が咲く
金鈴花<キンレイカ>:金の鈴のような黄色の小花が咲く。
鈴蘭<スズラン>:言わずもがなで、鈴のような愛らしい小花が蘭のように連なって咲く。

 以下は、ちょっぴり悲しい笑い話です。
ウツボグサは空穂草または靫草と書きます。靫は、竹や木で出来た筒状の携帯武具で、
矢を収納したそうな。この形が、この植物の花後の枯れ穂と似ていたから。
艶やかさはないけれど、紫の濃淡の小花が穂状に固まってつく様は、私好みの花です。

 ところが私の夫はこの花が嫌いだそうです。その理由がふるっていて、
1.生まれつき蛇が苦手・大の蛇嫌い。
2.「ウツボ」という響きが、魚のウツボを連想させる。
3.ウツボは形が蛇に似ている。→だから空穂草が嫌いだなんて、Give me a break!

インターネットの投稿にもこんな記述が・・・・
《私自身、「セミクジラ」は何故「蝉鯨」なのかと疑問に思っていた幼少時代がありまして、
「背美鯨」だと知ったのは小学校も高学年になってからだったと記憶しています》
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