先日、知人と雑談をしているとき、知人が突然叫んだ「見事な飛行機雲だ!」。そのとき、私はカメラを持っていたので、直ちに雲の先端に望遠レンズ(200 mm)を向けた。2月7日8時半頃。
航空機は四発機であった。胴体や主翼につり下げられているエンジンカバー(エンジンナセル)は朝光を反射していた。
大型ジェット機が自分達の街の上空を通過することは、何か有事のときを除いてほとんどない。だから、大型機による飛行機雲を眺めると、時として私の気持ちは何となく落ち着かなくなる。私には、B29爆撃機による飛行機雲を見ながら、防空壕に避難したとの幼児体験がある。そして、あの頃の有様は今でも脳裏に焼きついている。
この雲を眺めながら、ついつい私はこんなことをも想像してしまった。大型機が旅客機であるならば、機種は何であろうか。上空からエンジン音が響いて来なかったので、この機はかなりの高度(例えば、1万メートル)で飛んでいるのだろうか。燃料はエンジン中で完全燃焼しているのであろうか。完全燃焼でなければ、飛行機雲は排気ガス中の水のみに起因するものでないはずだ。私には機内から飛行機雲を見た経験がない。なるほど、雲はエンジンから少し離れた位置で発生している。でも、その位置はエンジンの排気口からあまり離れていない。高温の排気ガスは零下数十度の外気で急冷されるのか。......
ところで、飛行機雲が長く漂うことは、天候が崩れる前兆であるとも言われている。事実、翌日の天候はこの言い伝えどおりであった。
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