昨日の午後、用事でWさんとお会いした。
場所は、JR浅草橋駅近くの、ちょっと落ち着いた隠れ家のような喫茶店。
お会計時の、マスター(M)との会話。
S : 確定申告の準備ですか?(私たちの隣のテーブルで、電卓に向かっていた…)
M : そうなんですよ。いつも日曜日は休みですが、税理士が来るというので店を開けてました。
開けておけば、お客様も入りますし…
S : 今年度は、黒字になりそうですか?
M : とんでもない。本当に、不景気ですよ。
S : 安倍自民党になって景気も上向きだといいますが?
M : とんでもない。全くの赤字です。
景気が良いというのは、株で儲けることのできる金持ちだけですよ。
S : そうですよねー。
M : 昔、山本周五郎を読んでいて書いてあったことです。
「お上(オカミ)や政府が国民のために何かしてくれたことはない。
庶民・国民を苦しめるだけだ」と。
周五郎さんの言葉が、ズシンときています。
そうですよね。
為替だ!円安だ!TTPだ!日銀総裁人事だ!公共投資だ…
安倍首相は、おカネがらみのことがお好きのようですね。
原発再稼働の展望?
脱原発・減原発の展望?
そして、東日本の復旧・復興の展望?
この日本国の展望を、国民にも見えるような形で、展望・議論を示してもらいたいものです。
残念なことに、安倍自民党は、期待できません。
多くの国民が「NO」を突きつけた元の自民党の体質に戻ってしまっているようです。
本日の「東京新聞・筆洗」の目差しが、私は、(真っ当だ!)と考えます
【東京新聞・筆洗】から
小さな虫を地べたで観察し続けたファーブルは、『昆虫記』にこんな言葉を残している。
<人間というものは、進歩に進歩を重ねた揚句(あげく)の果てに、
文明と名づけられるものの行きすぎのために自滅して斃(たお)れてしまう日が来るように思われる>
▼人類史で初めて投下された広島、長崎への原爆に続き、「レベル7」の福島第一原発の事故を経験した今、
ファーブルの警句は原子力時代の到来を予言したのか、と思えるほど示唆的だ
▼東日本大震災から来週で二年を迎える。津波で家を失った被災者の大半はまだ仮設住宅で暮らしている。
原発事故の避難者の多くは家に戻れるめども立っていない
▼「かつてない大災害だったにもかかわらず、東京で暮らしていると、
人々の被災者への思いが『少しずつ風化しているのでは』と感じることがある」と
本紙の「東京下町日記」でドナルド・キーンさんは危機感をにじませる
▼原発を動かしたい人々には、事故の風化は好都合なのだろう。
経済産業省の露骨な人事が発表された。エネルギー基本計画を検討する有識者会議から、
脱原発派の委員五人が外れ、推進派の学者や原発立地県の知事らに代わった
▼何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が鮮明になってきた。
地震列島に五十基を超える原発を造ってきたのは自民党政権だ。
その自覚のなさに驚くしかない。
安倍自民党の、「原発再稼働」には大反対です。
減原発・脱原発の議論・道筋を示してもらいたい。