法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師 浄土真宗にようこそ(009)

2013年04月12日 23時39分09秒 | 里村専精師の言葉

浄土真宗にようこそ(009)

法然(1133-1212)上人は、新しいサンガを模索されました。
そのひな形が、道綽・善導の二師を生み出した玄中寺でした。
年月をかけられて、いわゆる“吉水の草庵”ができてゆきます。
親鸞が見たものは、比叡山で知っていた学問集団とは違うものでした。
それは明らかに肝心なところが違った集団でした。
学問に裏打ちされてはいるものの、そこに集う人々はみんな人間臭いのです。
学問よりは人間が優先して学ぶ集団です。
それがあのサンガなのだと、驚きをもって見つめます。
釈尊の時代、人間が自らの存在意義を学んだものでした。
苦・集・滅・道の四諦は、存在のもつ不思議な深さをたぐり寄せるものでした。
誰もが、世に在りながら世を超えています。
因縁のダルマは、ブッダとサンガがもろともに続けられた存在の学びでした。
そのような存在の事実を学ぶ集団が、ブッダのサンガでした。
親鸞は、単に法然という優秀な人と出遇ったのではありません。
実際には、サンガの事実が日本に実現していることに驚いたのです。
『雑行をすてて本願に帰す』という言葉は、本願のサンガに帰したということでした。
法然上人の学びに、親鸞は従います。
法然も如来のサンガであり、親鸞も如来のサンガの一員になったのです。
そしてサンガの歴史を究めてゆきます。
サンガに伝承されている、創造性を秘めている仏道の歴史は、永く隠されていました。
ブッダ・ダルマ・サンガの三宝の中で、ブッダは涅槃されて世にないのですが…、
ダルマとサンガは、経典を生み大乗を生む創造性の宝庫でした。
そのように生きているサンガとの出遇いに、親鸞は大きな感動を得たのでした。

今回の里村専精師の言葉にある、
「学問よりは人間が優先して学ぶ集団」

21年目を迎える、カウンセリング研究会【くりのみ】で希求したい学び処(サンガ)であります。

明日、【教育とカウンセリングコース】が開催されます。 

 

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