法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

「副校長はツライよ」

2017年02月18日 18時54分35秒 | 日乗

東京新聞WEB版の記事です。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017021890135409.html

東京都は、副校長のなり手が少なくて、
副校長の管理職手当を2017年度から引き上げるそうです。
新年度からの管理職手当は、
現行の月72300円から8400円の増額。
定年後に再任用された副校長も月6200円の増額の由。

ボクの結論を言えば、
管理職のなり手が少ないのは、手当の問題ではありません。
文科省・教育委員会をピラミッドとした教育行政による教育現場の砂漠化です。

ボクは、随分前に教育現場から退きました。
管理職には、なりませんでした。
(なれませんでした)かな?(笑)
管理職になることについては、
先師・五十嵐先生も先輩方も勧めてくれたのですが、
生意気に「生涯一教師です」と返答してやってきました。(笑)

ボクの退職前後の時代から、
教育現場の疲弊が顕著になりました。
ボクは、日教組や他の組合にも加わったことはありませんが、
まだ、教育現場には、モノを言う、教育熱心な先生方が各校に残っていました。
また、モノ言う教師に、きちっと対応する管理職もいました。
まだまだ、教育現場は活きていました。

ところが、組合も弱体化。
教育現場に管理的傾向の風が吹き始め、
「モノいう教師」「意欲のある教師」は、カゲを潜めてしまいましたねー。

その頃にも、管理職のなり手が少ないと言われいましたが、
「どうして、あの人が教頭なの?校長なの?」と。
本当の教育的な実力よりも、
出世志向とポチ的な管理職の目立ってきた時代でした。

最近、ボクは、
国会中継で、安倍首相の言動、ポチ的な大臣、無気力な国会議員、忖度の報道…を見るにつけ、
(この国は奈落に落ちていくのだろうなー)と感じています。
政治も、経済も、教育も、国民生活も…、「一つこと」です。

「言葉」を、大事にしていない。
上手な文章・会話…のことではありませんよ。(笑)

「真実の言葉」「事実」を大事にしない。
権力を背景とした「ウソの言葉」が横行。
「事実を知らせない」という空気に覆われているのです。

副校長さんにしても、
「教育」に正対しての激務なら、副校長としての「やる気」に燃えるというものです。
あえて、副校長に肩入れして言うならば、
能力のない校長・教育委員会から無理難題を押しつけられ管理され、
カタや、下(一般教師)の力不足による尻ぬぐい。
教師としての副校長は、「立つ場所」が無いのでしょう。

教育現場の管理的体質による砂漠化。
「現場力」の衰退です。

少しぐらい手当を増額しても、なり手が多くなるとは思えません。

切迫している課題は、「瑞々しい・活力のある教育現場の復興」です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする